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空色の小屋
官能リレー小説 - ファンタジー系

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空色の小屋 6

ルフェーブはダレス達がただ者ではないと察した。
「剣の腕はどれくらいだ?」
「どれくらいって…数値化出来るものじゃあるまいしなんと言えば良いかわからないな」
「ワシはお前は聖牛にふさわしいと思っている」
「あいにく宗教に全く興味がない、他を当たってくれ」
「聖牛というのは宗教じゃない、特別な力を持った存在の事を指すのだ。まあ、教団の幹部連中には鼻で笑われるだろうがな」
「つまりは『勇者』とか『英雄』とかの分類に入るわけか?確かに凄い力を持ってそうだが」
「その通りだ。ワシにはわかる、お前の潜在能力は計り知れないと…」
ルフェーブは目を輝かせている。
「さっきから色々と勝手な事を言ってくれるな、俺はそんな能力なんて持ってない、平凡な人間だよ」
「ワシの目は誤魔化せん。ワシの目を見てみろ」
ダレスが言われた通りにすると、ルフェーブの瞳は青白く光っているように見えた。
「これは…どういうことだ?」
「ワシは聖牛なのでな。見極める力位は持っている」
だが、ルフェーブの目でも気づけない事があった。この小屋は男だけで入ると異様な感覚に囚われるようになっているのだ
「どうした?ワシが何かしたと思ったのか?」
「いや、なんでもない…」
ダレスは奇妙な感覚に落ち着かなくなっていた。
ルフェーブはダレスの様子がおかしいのに気づいてはいたが、それがなぜかまではわからなかった。
ダレスはこの奇妙な落ち着かなさに耐えきれず、外に出ようとした。だが、急激に伸びてきた草がダレスを包み込んでいく。
「うわあ!」
「大丈夫か!」
ルフェーブが駆け寄るがダレスの体は覆われ、見えなくなってしまった。

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