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地下水路
官能リレー小説 - ファンタジー系

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地下水路 7

少年が何かを唱えると、水晶のようなものが無数に浮かび上がります。
その水晶の一つ一つが戦う仲間達を映し出し始めました。
仲間達は一人を除いて全員裸になっています。小河も全裸のまま探索を押し付けられたので今更驚きはしませんが…。
「いくら誰も居ない地下水路だからって皆が裸になるのは開放的すぎやしないか…」
小河は苦笑します。
「彼等の衣類なら全部溶かしてやったよ。後一人だけ、やたらとしぶといのが居るけどね」
衣類の溶けていないしぶとい奴とやらが誰なのかは説明するまでもありません。
そんなことを言い合いながらも小河は様々なことを考えていました。
この怪力の少年をどう倒すか、小河なりに探っています。
そんなことに気づきもしない少年は余裕たっぷりに仲間の戦っている様子を見せつけています。
こんな少年があんな力をだせるわけがない、何か力の根元がどこかにあるはずだ…。小河は部屋を見回しました。
それから少年の肉体も観察します。確かに彼は締まってはいますが、飛び抜けて屈強な体格には思えません。
ふと少年が右手首に赤い腕輪をしているのに気づきます。
「力の根元はそこか!」
小河は少年の不意を突き、腕輪を叩き割りつつその勢いを利用して少年を引きずり倒しました。
形成が完全に逆転したことになります。
腕輪を壊された少年はあからさまに弱体化しました。それでもそこらの大人に匹敵する力を持ってはいますが…。
「変な腕輪に頼らずにこれか。このまま成長したら恐ろしいな」

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