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狼は呼ばれた
官能リレー小説 - ファンタジー系

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狼は呼ばれた 5

それはスランを含めた他のワーウルフも同様だった。
どの雄も白目をむいて泡を噴いている。それだけではなく、子種も搾り尽くされていた。
気絶したワーウルフはカプセルのような物に投げ込まれるとどこかへと運ばれていく。少し遅れて少年もそれに続くことになった。
流線形のカプセルは魔力による自走式で、外装には格好いい狼の紋章が描かれていた。女達はそれを見送ると、屈強なワーウルフ達を思い出して股を濡らした。

カプセルに閉じ込められたワーウルフ達は未だに泡を吐き続けていた。
中のワーウルフ達がこのカプセルを叩き壊そうとでもすれば出来たのかもしれない。だが、彼等は気絶したままで内壁に白濁を擦り付け続けているだけだ。
そのままワーウルフを入れたカプセルはひとまとめに集められていく。少年もその中に居た。
カプセルは彼等をひとまとめに隔離してしまう。
ワーウルフだらけの空間で少年は真っ先に目を覚ます。
「ここは…?」
他の男達はまだ泡を噴いていた。少年だけがどういうわけか意識がはっきりとしていて動けていた。
「誰か起きてよ!」
他のワーウルフ達に声を掛けたが返事はない。カプセルに力任せに体当たりしてみるが、少年の力ではびくともしなかった。
他のカプセルを見て、自分もその中の一匹だと理解する。
「閉じ込められたみたいだ……どうしよう」
少年はカプセルの中でうずくまって考えた。
そして、カプセル内のワーウルフが動き始めるのを待つ事に決めた。
少年はカプセルを叩き割るよりも何か良い手を考える為、その辺りのワーウルフを観察することにしたのだ。
やがてカプセル内のワーウルフたちはゆっくりと体を動かし始める。とにかくカプセルを調べて現状を確認しようとする者。体の無事を確認するように尻尾や腕を振る者。仲間の事を気に掛けるように名前を呼ぶ者等。
彼等はそれぞれが自分の身を確かめた後、どうにかここから抜け出そうとしてもがき始めた。
しかし、カプセルの素材はかなり頑丈で破れなかった。どこにでもあるようなガラスにしか見えないのにワーウルフの力でもヒビすらも入らないのだ。

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