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連れてこられた少年は…
官能リレー小説 - ファンタジー系

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連れてこられた少年は… 6

それは少年が結合部からクリスタルに全身を飲み込まれて動けなくなってしまった光景に似ていた。
だが、今回は結晶と言うよりも美しく磨かれたルビーの立方体のようだ。
慶一郎が画面を見ていればその奇妙な差異と類似点に反応をしただろう。しかし、慶一郎は少女に押し倒される形でモニターの電源をオフにしてしまった。
その頃、獅子と少年の二人を入れた巨大な赤い結晶はスライドし台座にはめ込まれていた。
台座と結晶がしっかりと合わさると、結晶の魔力が急激に高まり中の二人の着衣を溶かしていく。
「おおお…」
台座を取り囲こんでいた男達が声を漏らした。
同様の儀式は別の場所でも起こっていた。
虎の青年も魔力を宿した少年を連れてきて、同じように二人は結晶で包まれていく。鷲の青年もそうだった。
ただし、彼等が居るのは獅子の町とは比べ物にならない位に小さな町だ。彼等の周囲に居る男達の数も獅子の町と比べたら半分以下だ。
こうして出来上がった様々な色の結晶から光が円柱のようにまっすぐ上へと放たれる。強烈な魔力により空間が大きく歪み、空は虹色に色を変えた。
獅子の町に居た者達が騒ぎ始めた。
「やはりこの儀式はまた俺達が一番みたいだな」
「ああ…間違いねえ」
空の色によりどの町が一番なのかを競うシステムらしい。その仕組みのためだけに少年達はわざわざ呼ばれ、そして卑猥な結晶に包まれもしたのだ。
そんなことに呼び出された少年達からしてみればとばっちりのようなものである。

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