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連れてこられた少年は…
官能リレー小説 - ファンタジー系

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連れてこられた少年は… 3

彼は赤く光っていたクリスタルを吸収した少年だけを、何故か的確に抱えると部屋を去っていった。
その後も虎の顔や鷲の顔を持つ男らが入ってきて、自らと同じクリスタルの少年だけを回収していく。

スライムと交わった少年たちが、みんな連れてかれた後。
独り部屋に残された慶一郎は、息を潜めてこの不可解な状況を乗り越えようと努めた。
(落ち着け……誰も残ってないんだ。俺が見つかる可能性は低い……はずなんだ!)
複数の空っぽのポッドが壁際に並んだ部屋の隅。ポッドの隙間で身を縮めて考える。
だが彼の願いは天に通じず、軽い足音が部屋に響き渡った。
黒いクリスタルを貼り付けた人影は、今までと異なっていた。
褐色の肌には金のタトゥーが全身に伸びており、銀に似た灰色の髪の下の顔は彫が深いが人間に近い造りだ。
何よりもその胸と尻は丸く膨らんだ、女性らしき曲線のシルエットだった。
深緑色の水着に似た光沢を持つタンクトップとショートパンツを身に着けた人影は、部屋を一瞥すると口を開いた。
「あぁ〜っ……いやに臆病な坊主。でいいのか? この部屋は封鎖後すぐ消毒する。死にたくなければ、お姉さんと着てもらおうか!」
慶一郎は怯えて部屋を飛び出した。女性がそれに続いた。
部屋の扉が閉まると中から奇妙な爆音が聞こえてきた。中で何かしらの消毒行為が行われているらしく、あのまま中に居たら女性の言葉通り死んでいただろう。

咄嗟に逃げ出してしまった慶一郎だが、立ち止まる気にはなれなかった。
友好的な女から逃げ出すことにより事態が悪化していくのはわかってはいた。だが、一度逃げ出してしまったので止められなくなってきている。
「思わず走り出してしまったけど…」
慶一郎は様々な展開に頭が整理できなかった。どこに逃げるつもりなのかも考えていない。
黒のクリスタルの女が慶一郎を追いかけてくる。
しばらく走っていると辺りの様子が変わってきた。ひらけた所に出たのだ。
後ろを確認すると女はまだ諦めずに追ってきていた。
「こんな広い場所では隠れる場所がないよ…」
慶一郎は気がどうにかなりそうだった。
出口へと向かおうとするが、周囲は壁に囲まれてるようにしか見えない。
着かず離れず追いかけて来た女が広場に入ると壁が下り、屈んだと思えば次の瞬間には彼の頭の上にいた。
「っと……ほら、鬼ごっこは満足したかい?」
足の止まった慶一郎の前に着地すると、苦笑いの交じった笑みを浮かべ話しかけてくる。
「まぁ、気持ちは分からなくもないさ。突然見知らぬ場所に連れてこられ、隠れて見たのは信じられない光景ばかりだったんだろ?」
ぶっきらぼうでありながら、どこか優しく頼りがいの声に警戒が解されてしまう。
こちらに差し出された手を取ると、弾力のある胸に抱き寄せられ頭を撫でられた。
「安心しろ……ってのは無理があるか? とにかくお前さんは失格――旦那らの仲間には成れない。代わりにお姉さんたちが、色々と面倒をみてやることになったのさ!」
スライムが犯される光景で刺激された本能が、安心感と女の匂いで目覚める。
硬く起ったペニスが褐色の女の太股に挿さり、我慢汁を垂らしながら擦りあげられていった。

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