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よくわからない依頼
官能リレー小説 - ファンタジー系

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よくわからない依頼 4

大男が塔の入り口から奥へと進む間、はるか昔に滅びかけた種族の集落やら神や魔の寝床やらにお邪魔して来た。
絶滅の危機を逃れようとした種族のなかでも、強い体を持った者たちは男の精を歓迎して夜を共にして欲しいと願った。
だが男の方は頭の弱い彼女らを好んでおらず、話を聞くだけで集落を出立した。
「悪いとは思うが、寝物語を楽しめない相手には起たないさ……」
英知を誇る種族は強い雄を求めていたため、互いに楽しい議論だけで別れた。
かといって偉大なる女傑たちからすれば、少しばかり賢しいだけの男に魅力を感じてはいなかったのである。
その深い知恵の一端を与えると、さっさと寝床から追い出してしまった。
「それなりに物を知ってるつもりだし、世界の真実に触れられる頭を持ってると思ってたさ。――けど世界はまだまだ広かったさ」
男は知らないことだが、依頼として連れて来たエツィオほどの価値は、ここでは彼に無かったのである。
彼が楽しむには男を求める相手は面白みに欠け、楽しそうな相手は彼を見てはくれなかった。

議論を楽しんだ夜が過ぎて、新たに日が昇った頃。
大男が塔の回廊を進んでいると、とある深き緑の匂いがする部屋の奥に紫の影が覗いた。
胸が高鳴る音が聞こえ思わず部屋に踏み込むと、天を衝く古代樹の間で美しき青紫の髪の美女が男に微笑んだ。
「あぁ……ようやく来てくれましたか、我が愛しき君よ」
神秘を感じる文様が刻まれた布で艶かしい肢体を包んだ美女は、とても嬉しそうな笑みで男に腕を伸ばした。
強い森の香りを身に纏った魔女らしき女は、初めて会ったはずなのに恋人に出会ったように大男を惹きつけたのだ。
「う、うむ。その……ず、随分と待たせてしまった、みたいさ。あぁっ、申し訳ないっさ!」
まるで童の頃のように動揺してしまい、気恥ずかしそうに男は美女に歩み寄った。
別段獲物を捕食する罠だったりしたわけでは無いらしく、魔女は頬を赤く染めながら大男に抱きついていた。
初めて恋をした少女のような、旦那を迎える若妻のような可愛らしい笑みで顔を寄せると、そのまま深い深いキスを交わした。
「んっ、ちゅっ。チュチュゥ、んちゅぅ、チュッ。ちゅるっ、ちゅるぅうぅちゅっ……」
キスをしながらも大男は服を脱いでいく。そして、あっという間に全裸になってしまった。
美女の方も同様で身に付けていた神秘的な布をほどいていく。
二人が全裸になると、彼等を包むように足元の巨大な花弁が閉じていく。
美女の特徴的な髪の色はどことなく花の色のようである。大男はそれに気づき、反射的に出ようとしたが花弁はしっかりと閉じてしまい二人は閉じ込められてしまう。
「なんだぁ、この巨大な花びらは…」
大男が出ようとして花びらをかき分けはじめる。取り込まれていながらも、自らがエツィオのおまけでしかなかったという事に未だに気づいてない…。
なので彼はエツィオとは違う淫らな光景を見ることとなった。
 
男の背中に抱きついてきた魔女の乳房がムニュッと潰れ、艶かしい指が大男の体格に見合わないソレに絡みつく。
首筋に口付けを落としながら、甘い吐息と共に優しい声で囁いてきた。
「ふふっ……驚かせてしまったみたいですね、愛しき君」
柔らかな花弁が二人を包み、心地よい寝台の代わりとなる。
突然のことに冷静さを欠いたことを恥じながら、男は花弁に身を任せ魔女のしなやかな肢体を抱き寄せた。
軟らかくムッチリとした太股に自身を挟まれ、互いの胸板を重ねた大男は下からキスを強請る魔女に応えた。
あまり女性と夜を共にしたことの無い男は、魔女に導かれるままに舌を絡ませあい互いの唾液を飲みあった。
芳しい花の香りと蜜の様な甘さを持つそれを受け入れると活力が全身に巡り、魔女の方も砂漠の旅人のように男の味を求めてしゃぶりついた。
しっとりと濡れた割れ目を大男のモノが押し上げると、魔女は嬉しそうな笑みで奥へと受け入れていった。
根元まで刺さったソレの先端に、番を求めて降りてきた子宮が口付けを落とす。
互いの上下の口でジュプジュプとキスを重ねていると、やがて魔女の子袋に向かい熱い精が浴びせられた。

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