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よくわからない依頼
官能リレー小説 - ファンタジー系

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よくわからない依頼 5

「っうぅ! ……はあっ、はぁっ、はあぁ。ふぅっ、さっ最高だった、さ」
自らの胸辺りにある魔女の頭を撫でながら、大男は情けない笑みで最愛の女に笑いかけた。
今にしてみれば、あれだけ必死に記録を集めたのも彼女に会いたかったからかもしれない。
「んっ、はぁ、ふぅ……ぅふふっ、私もですよ。貴方の精を感じられて嬉しいのです、愛しき人」
再び自身が硬くなるまでの寝物語に魔女の話を聞くと、この森と契約を交わし悠久の時を生きる彼女は、数十年前に運命の君の命を感じたのだとか。
外の世界で生きるには力の強くなかった魔女は、魔神らの庇護に入る代わりにこの塔での資源の提供を担ったのだとか。
「まさか私も精を受けたいと思える君に出会えるとは、長生きはしてみるものですね」
心から幸せそうな顔で大男に抱きつく魔女は、少女のように可憐な笑みを浮かべて甘えていた。
「こちらもそうさ。一生知識と共に老いると思っていたのに、心まで重ねられて幸せさ」
男のモノが復活したらまぐわい、休憩中は果実と蜜で腹を満たしながら胎を満たす逢瀬を重ねる二人。
いくばくかの時が過ぎるまで、恋人たちは幸せにまどろんでいた。
二人を包む巨大な花がうごめく。おそらくは中の二人の快楽によるものだろう。
そして、更に小さな花を増やしていく。
小さいとはいっても人が一人は入れるほどのサイズだ。その花は基部から放射状に離れていき、卑猥に開閉しながらなにかを探る。
まるで大蛇のようだった。激しくうねりながら突き進み、塔の周囲を探索していた冒険者の一人を花弁でくわえこんだ。
「うわあ!」
彼が手にしていたロングソードが閉じた蕾から吐き出されて地面に深く突き刺さる。
『禁 塔の内部に在るものは世界に干渉してはならない』
世界が軋むような音が響き、空間にノイズが走った。
声のような文言が広がると塔を覆うように歪みが強くなり、外へと伸びた花と蔓が断ち切られた。
あとに残ったのは植物モンスターらしき花弁と、肌が焼かれて気絶している一人の冒険者だけであった。
ギルドによる調査の結果。イレギュラー的に発生したモンスターに不意を突かれた結果として処理された。

数百年ぶりに概念処理が起動したことにより、塔の中ではわずかな騒ぎが起きていた。
だが原因である魔女と大男は気づいておらず、二人だけの世界で唇を重ねていた。
「んっ、ちゅんぅ、ちゅっ……はんぅ、ちゅる、ちゅっ、ぁんっ、んちゅぅ」
外へと伸びようとしていた花弁も、本能的恐怖に襲われて森の中に茎を伸ばすだけで眠りについた。
運の悪い古代種族が罠に嵌まってトロトロになるまで快楽攻めされるまでは、森は平穏に戻るだろう。
天まで伸びた大樹の陰や草むらの中に、紅色や紫色の花弁がひっそりと咲き誇った。
中央の大きな蕾が身じろぐたびに、周囲の花もたまに動く以外は静かで穏やかな森の姿に戻った。
魔女と大男の愛の巣では、真っ赤に熟れた果実を口移して食べさせ合っていた。
「はむっ、んっ……ちゅるっ、んちゅる、ちゅんぅ、んんぅ……」 「あんっ、んむぅ、ちゅっ、ちゅるぅ」
上の口が熱く絡み合う一方。魔女の下の口でも、男の可愛いモノが肉襞に咀嚼されている。
グチャグチャにぬかるんだ雌肉に包まれた皮から出てきた頭に、絡みつくヒダヒダがしゃぶりつく水音が二人の間に響く。
白濁を浴びた子宮は愛しそうに緩んだ口で大男のモノにキスを落とし、次の精を求めて肉を蠢かせて扱いていった。
「んっ、あっ、うっ……うぅっ。で、出そうっさぁっ!」 「はっ、はぁっ! はい、下さい……私のっ中にぃ」
ぷるぷると震えた男のモノがピュッピュと精を吐き、雌肉が優しく残りを搾り取って子宮が飲み干した。
気持ち薄くなった白濁を感じたのか、魔女はまた口移しで栄養が豊富な蜜を飲ませていく。

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