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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 9

しかし、一般的な冒険者のように魔物がいるダンジョンに突入してみたい欲もないわけではない。
各地にあるダンジョンには様々な物があるらしい。
各地のダンジョンに向かう冒険者のためにもこの移動式の館があるというわけだ。
 
「……と言っても、うちは貴族様とか商人さんがメインなんで。あむっ……ふぉうふぇんふぁふぁんは、んっ! ネタ集め目的で、羽振りの良い人を連れてきてもらう位かなぁ」

グランの強靭な剛直は、ティナの可愛らしい歯が食い込むたびにむず痒く、痺れるような快感に襲われていた。
少女のほうもネットリとした先走りに染められ、お腹の奥がキュゥンと締めつけられているようだ。
商人がお得意様なら、実力者を比較的安く紹介すれば、興味を持ってもらえるだろう。
何回か娼館にも手伝ってもらえれば、良い評判を稼ぐ自信がグランにはあった。
噂を集め父親から逃げるのも、傭兵として名を上げつつ冒険者の真似事をするのも、閨を共にする女を身請けするのも、此処なら都合が良いと考えられた。
何よりもケンタウロスが楽に過ごせる部屋は、切実な問題だったのだから。
ミノケンタウロスである彼は人間の体型になることが出来る、しかしそれは僅かにであるが体力を使う。一日中、必要もないのに人の足でいるのは気が休まらないのだ。
だからこそケンタウロス用の広い部屋は良かった。
天井が高いわけでは無かったが、曲線を描いた造りは高さを確保している。
装飾も飛び出しが少なく、部屋を広く使えるよう造りかえられていた。
家具の一つ一つも大きめで、ベッドは低いが広々と使えるのだ。
部屋の中央に設えられたクッションは収まりがよく、座って休むのにもちょうど良かった。
ケンタウロスの古代種も使いやすい部屋だが、今となっては客としてくることも無くなって久しいらしい。
グランが使ってくれれば部屋も傷まないので、気にせず住んでほしいそうだ。

「支配人も大姉さんも、グランさんに期待してますから。私たちにも、しっかり勉強させてもらいなさい。って……はあぁ」

「それは……我としても、期待には応えるつもりだ。このような異体で、勉強になるかは分からんがな」

「ふふっ、あまり気にしなくていいんですよ? こんな立派なモノ、下手すれば商売道具を壊しますもの。手技の練習や、殿方相手に慣れるためがメインです。私は……専用として貰ってもらえるのも嬉しいかなって、ちょっと本気になっちゃいましたけど……ね?」

ティナの顔から人懐っこい笑みは消え、熱に浮かされた雌の表情が浮かんでいた。
経験を積んだ娼婦も蕩かせるグランの剛直を、まだ青い少女が味わった結果だろう。
どこまで思惑があったのか分からないが、彼女が選ばれた理由は彼の好みに近かったからだろう。
友人くらいの距離までなら、別の少女が送られた可能性もあった。
悪意ではなくもてなしの心だろうから、ありがたく関係を深める気になったグラン。
お湯で互いの体を流し、二人でベッドで抱き締めあった。

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