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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 1

傭兵のグランは気を引き締めていた
手に持つ腕利きの職人に作らせた矛を握りしめ目の前の光景を眺める
先程までいた草原とは異なる豪華な部屋に装飾を凝らしたドレスに身を包んだ女たち
彼女らは一様に口を大きくあけ茫然としていた
グランには見慣れた光景である
己の容姿を思えば当然と達観していた
丸太のように太い腕に革鎧の上からでも分かる発達した胸筋と腹筋、人間として異形の馬の足に牛の頭
これに驚かなかった人間はいなかった
なぜ、彼がこのような姿になったか。
それはミノタウロスの放った子種とケンタウロスの放った子種が混ぜ合わされたからだ。

話はグランが産まれる前に遡る。
ミノタウロスとケンタウロスが向かい合っている。どちらも全裸だ。
第三者の手により催淫性のあるガスの充満した空間に誘い込まれたとも知らずに二人は闘志を燃やす。
彼等の間には黄金の塊があった。二人はそれの奪い合いをしているのだ。
双方、黄金を餌に誘き出されて戦うはめになったということには気づいていない。分ければいいものを…。

まずはケンタウロスが駆けた。全力で走りながらミノタウロスを撹乱する。
ミノタウロスとケンタウロスは対立していた。だからこそ戦いはますます泥沼に陥っていく。
ケンタウロスは走りながらミノタウロスの背後を狙う。だが、ミノタウロスはそれを読んでおり複雑に動き回りながら打撃を受け流していく。
四本の脚での速度に優れるケンタウロスだが、安定感に比べ骨の強度は高くない。
一発でも直撃すれば、走り回れなくなるだろう。
一方のミノタウロスは二本の野太い脚を開いて構え、反撃の機会をうかがっている。
骨格は人間に近く不安定だが、野牛の如き骨と筋肉が多少のダメージなら跳ね除けて耐えられる。
先に有効打を叩き込んだ方に流れが傾く、緊迫した状況。
ガスによる性欲の増大、金塊により肥大する物欲、怨敵を前にした殺戮欲求が混ざり合い、互いの性器が雄雄しくそそり立っている。
この場を用意した何者かは、そこから放たれる子種に用があった。

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