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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 30

グランの二人の父親も同様だった。
全裸でカプセルに封じられていた二人は異様な魔力に目を覚ました。人工冬眠でもさせられていたのか、二人ともグランと少ししか歳が離れていないような雰囲気がある。

二人とも状況が把握できていなかった。
だが二人とも相手を確認するなり、混乱はどこかへ消し飛んでしまう。二人は自らを包むカプセルを内側から殴り、扉を弾き飛ばした。
扉がガラガラと音をたてながら転がっていくが、誰も来る気配はなかった。沢山居た女達の姿もない。
「放棄されたのか…」
ミノタウロスの男が呟く。
二人が入れられていたカプセルには埃が付いていた。しばらくこの部屋に誰も居なかったのは明らかだった。
二人はお互いを警戒しつつも部屋を出る。やはり誰も居なかった。
「何か大きな布でもあればな。これでは人前に出られない」
ミノタウロスのデュードは、腰に巻く布を探す。
ここはケンタウロスの男を信用すべきだろうか。デュードは少し迷う。
しかし、一度は金塊を巡り本気で殺意を向けた相手…距離を詰める気にはなれなかった。
その争いの元凶になった金塊が美しい台座に載せられたまま放置されている。
デュードはそれを見て妙な考えが起こった。
「あの男の力はよく知ってる。まともに戦えばどうなるか…」
デュードはちらりとケンタウロスの男を見る。
「かといって放置していればあの男が不意打ちをしてくるかも知れない。不意を付かれたら…」
彼に背後から殴られるのを想像し、デュードは冷や汗を垂らした。

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