PiPi's World 投稿小説

異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 26
 28
の最後へ

異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 28

「おぅ。どうした、宝石屋! 何やら腑に落ちんような顔じゃが」
「むっ、いやな? 縁のあった坊主ゆかりの者かと思い声をかけたが、何やら碌でもない事情があったらしくてな……」
「そうかいそうかい。いやな? ミノの連中も聖地の中に、悪しき気配を感じたとざわついとるわい!」
「ケンタの方も、ふらっと消えた者がおるそうだし。……いやにきな臭いな」

気楽な観光旅行のはずが、ギガンタウロスらの間にも寒々しい気配が漂い始めているかもしれなかった。
広場を間借りし一休みしつつ、久方ぶりに力を振るおうかと空を見上げ思案し出している。

脚を痛めつつ楽団に戻ったグランは、息を整えてから好々爺然とした黒服に事の次第を報告に向かった。
迷宮街を騒がせる事態だったこともあり、「立ち番として適切な行動だった」と咎められる事無く仕事に戻ることに。
演奏を聴き終わった客らがロビーに戻ってくると、物珍しそうにグランを見物し出す者も出始めた。
見物客の一人が近くに居た黒服に提案をする。
「今度やるショーに彼を出してみてはどうか?」
グランに音楽の経験はない。明らかに全く別の方向性のショーが計画されている。
グランは次のショーについては何も聞かされていなかった。
そんなグランに構わずに話が進む。
「あの男は強そうだし、スタミナもありそうだ」
他の客も話に加わってきた。
黒服にはショーの中身を決める権限はない。
だが、客の突然の提案には非常に乗り気の返事をした。
グランとしては困惑の表情を見せることも出来ず、かといって愛想よく対応できる経験も無かったため武人らしく堂々とした振る舞いを見せる。
彼らの話から推測すると、どうやら踊りの一種として筋肉を見せつけるパフォーマンスが行なわれるらしい。
正規のダンサーたちの他、重い楽器を扱うミュージシャンや運搬役の黒服など、肉体に自信のあるメンバーを男女関係なく集めた一大イベントなのだとか。
肉体労働者の多いこの街で目の肥えた客たちを相手にあえて勝負するような強気の演目だが、エンターテイメントを提供する側のプロの意地が透けて見える。
その後方センターの華として、グランの巨体を配置する方向に話しは進んでいた。
元々上層部では検討されていた案らしく、客らの発言が後押しとなり本決まりに傾いたとは後でグランに伝えられた内容である。
「我が楽団の新境地。是非皆様にお披露目出来るよう、団員一同努力して参ります!」

それからグランを初めて見た客が楽しそうに声をあげたり、体を触らせたりとしているうちに全ての公演の幕が下りた。
副支配人らからショーの説明を受けた後、ティナの待つ自室へと帰宅したグラン。
待ち草臥れたのか下着姿でベッドに横たわる愛しい彼女を見つけると、その凶面を嬉しそうに歪め優しく頭を撫でていく。

「んっ……ふぁ〜っ、おはえりなはい。今日もお疲れ様でしたっ!」

少し疲れが透けていたがグランが気を使わないように精一杯の笑顔で、この愛する人を受け止めようとティナは彼の腕に収まる身体でその巨体を招き入れた。
ギシリと鳴るベッドのうえにミノケンタウロスの見上げるような体が乗っかり、覆い隠せそうな少女の胸に蹲ると頭をオッパイに押し付けて深く息を吐く。
互いの汗の匂いが混ざり合い下腹部を疼かせる芳香となったそれが場に満ちると、気だるい疲れに喚起された本能が熱い情欲となって湧き上がった。
グランを抱きしめるティナの脚の間に硬いものが押し当てられると、下穿きから立ち昇る雄の精臭に彼女の雌が応えて下着をビチャビチャに濡らす。
軟体生物のように絡み合いながら肌を隠す布を脱がし、生まれたままの姿で身体を重ねていった。
山盛りのクッションに背を預けたグランは、顔の下で誘う少女の濡れそぼったマンコに吸いつく。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す