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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 21

卑猥な模様の浮かび上がる半球の中で激しくミノタウロスの肛門を貫くケンタウロス。
ガラスのような障壁は彼等の腰の合わさる音も雄々しい呻き声もケルプには届かせなかった。
他の半球もいくつかが同じように卑猥な模様を出現させはじめている。
ケルプの介入により現時点では死んだり行動不能になる程の怪我をしている者は一人も出ていない。
逆に言えば、ケルプが来なければ格闘の末に動けなくなる者が続発していたという事である。
ケルプの治癒により、足をへし折られていたケンタウロスの少年も一応は治療が可能なところまでは回復をしてはいる。たまたま居合わせた第三者がそこまでしなければ成立をしない儀式は破綻しているように感じられた。

ケルプはこの迷宮にグランを誘い込もうと考えた。不完全な儀式が何かの模倣に感じられたからだ。
正式な儀式に彼が関わっているのか事態あいまいではあるのだが、それを気にしない程度の干渉は受けているようだ。
釣り餌か擬似餌のような役割を代価に、脱出のチャンスを与えられるかもしれない。
友になろうという身で友人失格の言動をすることになりそうだが、流石に期間までは指定されていない。
「どちらにしても、まずは友となることから始めねばなるまい。我輩が距離を詰めてる間に、グラン殿も心身の整理を終えられるであろうな……」
娼館にて伴侶を得るかもしれないし、帰るべき場所を作るかもしれない。
そうすれば、悪趣味な儀式を終わらせる強さを得るだろう。
友と呼びたい相手の強さを信じ、そのための一歩を見逃さないように意識を広げたケルプ。
ミノタウロスとケンタウロスたちの情事の中から、変化を見逃さないように。
蜂蜜レモン水を煽ると、壁を背に息を潜めていった。
そんな時、壁の一部が少しだけ開いた。それはケルプがグランの事を考えたからなのであるが、彼はそれには気づかない。
ケルプはいつしか、グランがこの淫らな儀式に巻き込まれていく様子を想像していた。
隙間から外に出ると迷宮からの脱出を図る。グランを呼び寄せるために意図的に解放されたと感づきながらもケルプはあの館に向かって走る。
だが此処は神代に連なる大迷宮。乱れた心身では脱出も難しい。
次の大規模探索が行われるまで、ケルプは身を潜める事となった。

ケルプと別れた日の昼ごろ。
グランは自室のベッドで目覚めると、硬く起ちあがった剛直をティナが慰めていた。
小さな口を精一杯開き、無様に顔を歪めながらも愛しそうに舌を絡める。
ジュルッチュゥと唾液を零しながらも、温かな肉がグランの肉槍を包み込んだ。
指がまわらない幹を撫で、ザーメンを溜めた袋を揉んで射精を促がしていく。
意識がはっきりとした瞬間、ティナの頭を抱いて喉奥に精を放った。
「!!……んんっ、んちゅっ。んくぅ、ちゅる……んくっ、んっ」
少女は息苦しそうにしながら、大事な相方のザーメンを腹に収めた。
そうして疼いた身体に従い、花びらを広げて胎を満たして欲しいと懇願する。
愛するティナの淫らな誘いに、グランは剛直を突き挿して応えた。

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