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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 17

ケンタウレとミノタウレの組み合わせでも、駆け回るために絞られた体が痛めつけられ、屈強な骨格をした角を持つ美女が相手の性感帯をグチュグチュになるまで弄りまわして鳴かせている。

「「ああぁっ、ふぁあぁぁんっ! ひゃあぁぅ、ひぃん……んああぁぁぁっ!!」」

馬の嘶きに似た嬌声が部屋に響き始める一方、ケンタウロスたちもやられてばかりでは無かった。
ある者は魔法を使い相手の力を削り取り、別の者は二脚になると弧を描くステップで攻撃を避けながら反撃していった。
ケルプとしては、このままミノたちを勝たせるのも不味いのではと考えていた。
そのため魔法と技術で隠密状態に移行すると、乱戦の奥での闘いに横槍をいれるために一矢放った。
隙間を縫うように放たれた矢は牛面の横っ面に浅く刺さると、付与された魔法が解き放たれて風刃が顔をズタズタに引き裂いた。
別の闘いに放った矢は、巨木のような太股に当たった瞬間紫電を走らせ、ミノタウレに大きな隙を晒させた。
こうした隠れた支援やケンタウロスたちの意地があれば、いくつかの闘いで違った決着が訪れることもあるだろう。
子宮まで串刺しにする剛直を突き挿し、頭の角が折れるほどの前脚の踏み潰しや魔法で相手を屈服させるケンタウロス。
四脚で相手の四肢を押さえ込み、首を絞めながら天を衝く剛直をマンコで扱きあげるケンタウレ。
そういった光景が展開される可能性も、ケルプの介入で高まったかもしれない。
ゆっくりと壁伝いに後退しながら悪魔めいた精度で矢を命中させていくさまは、魔弓の二つ名に恥じない腕前であった。

「……ふぅ、まったく。迷宮の最奥部を探索したときも気は抜けなかったであるが、軽く流すつもりで入った先で同じような目にあうとは……我輩の悪運も容赦ないであるなぁ」

気付け代わりにレモン水の瓶に口をつける。
娼館で貰ったハチミツ水に、ケルプ自身の手でたっぷりと檸檬果汁を絞った手製の一品だ。
ケルプの介入により、戦況は一気にケンタウロス族に有利になっていく。
ミノタウロスには放電する矢をかすらせ、足の折れたケンタウロスには治癒魔法を付加した矢を打ち込んだ。
ついでに流血をしているミノタウロスにも同じく放電する矢と同時に若干の治癒もしてやった。
ケルプがしたことはそれだけだったのだがケンタウロス族が反撃するには十分だった。
上になっていた雄のミノタウロスが倒れ、代わりに雄のケンタウロスが立ち上がる。
ミノタウロスは矢で痺れており、もはやケンタウロスが追撃をするまでもない。それどころかミノタウロスの肉体を愛撫し始めた。
他の戦いもそうであった。雄雌関係なく、ミノタウロスがケンタウロスに性的に責められ始めていた。
そのうちミノタウロスは自ら身をくねらせてケンタウロスを求め始めた。自ら押し倒す雄すらいる。
明らかに場の空気が異様だ。あれほどえげつない殴り合いがあったとは思えない。
ケルプはそれを部屋の中の魔力によるものだと推測した。
初めは白い光を放っていた魔法陣は、両種族の闘いが進むうちに血や汗を吸ったためか、赤黒い光が混じり始めたのだ。
その変化も体を重ねての陵辱が進むうちに、桃色染みた赤紫の光に落ち着いていった。
魔法陣から立ち昇る魔力の気配は、周囲へと広がり彼女らを飲み込んでいく。
精と血と淫汁と汗と乳の臭いが部屋に立ち込める頃には、すっかりと闘争と情欲の渦巻く坩堝へと変わり果てていた。

隠密状態のまま部屋唯一の出入り口付近まで撤退したケルプは、この状態から目線を切ることに本能的危機感を覚えた。
理由としては、部屋の外の構造を把握しきれていないせいでもある。
だがそれ以上に、じんわりと淡く輝きを放ち続けている馬面の覆面から伝わる、両種族の永年の因縁さえ塗り潰しかねないどす黒い悪意が、自分を見逃すとは思えなかったことに尽きた。

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