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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 16

ケルプは激しく蛇行しながらもある部屋についていた。
それはグランの二人の父親が居た部屋に酷似していた…が、それよりかはずっと安っぽく見える。見よう見まねで部屋をコピーしたみたいな雰囲気だ。

もしグランがケルプより先にこの部屋を見つけていたらどうなったであろうか。行方不明の二人の父親に引きずり込まれていたかも知れない。
既にその部屋のあちこちで戦闘が始まっていた。
全裸のミノタウロスとケンタウロスが一対一で戦っているのだが、それぞれの真下に白い魔方陣がある。
グランの親が戦っていた時には無いものだ。それに戦っている人数もかなり多い。
雄同士や雌同士で組み合ってるところもあれば、異性同士で雌雄を決するために絡み合ってるところもあった。
ケンタウレや雌のミノタウロスであるミノタウレが増えているため、普通なら集まる雄は少なくなるだろう。
だがこの場所の影響なのか、それぞれの比率は同じが雄が多いくらいだった。
またミノタウロスやミノタウレは集まって来たようだが、繁殖種として進化したホルスタウレと呼ばれる雌の姿は見当たらなかった。
その奇妙な様子を目にしたケルプは、驚きによって夢見心地の霧が晴れ正気を取り戻していた。
彼は馬の覆面が持つケンタウロスの因子に影響を受け、幻惑されたかのようにこの部屋に導かれた。
だが混ざり者であるケルプでは、古代種ほど迷宮の影響が強くは無かったようだ。

「いやはや、我輩とて油断していたつもりは無かったのであるが……何やら珍妙な儀式に招かれたようですな」

ケルプは愛用の弩をゆっくりと構えると、先日まで影も形も見つからなかった部屋からどう脱出するか、頭脳を回転させていった。
ケルプがざっと見た感じでは、どの戦いも膠着状態にあるように感じられた。一方的攻撃を受けている者は居なかった。
しかし魔方陣の上でしか戦えないらしく、誰もその円からはみ出さないようにして戦っている。なのでケンタウロスは四つ足形態で駆け回るスピード戦法が使えないようだった。
それによりじわじわとではあるがケンタウロスの方が追い詰められつつある、というのがケルプの予測だ。
彼は本来の部屋の様子など一切知らなかった。だが此処を用意した何者かの、悪意にも似た歪んだ目的らしきものは察することが出来たのだ。
両種族が互いに雌雄を決するために造られ、その記録が残された遺跡とは異なり、この部屋はミノタウロスに有利すぎるのだ。
ケンタウロスの得意とする一撃の積み重ねが出来ず、相手の攻撃に合わせ急所を蹴り抜くしか勝機は無い。
だが固く構えたミノタウロスは抵抗を振りきり、地面へと叩きつけたり下半身を蹴り潰したりして、相手を仕留めていった。
すでに決着が着いた闘いでは、勝者たるミノタウロスたちが敗者の尊厳を陵辱していた。

とあるミノタウレはケンタウロスの四脚をグチャグチャに折り潰すと、闘いの余韻で雄雄しく勃起した馬ペニスに跨り、精を絞り尽くすために腰を叩きつけている。
別のミノタウロスはケンタウレを立てなくしてから押し潰すと、その敗北マンコに己の剛直を突きこみ子宮に精の味を教え込むために抽挿を始めていた。

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