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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異界のミノケンタウロスとヤリマンの旅 12

次の瞬間には、その自らの行いに血の気が引いた。
人間たちの街で暮らす彼にとって、ミノタウロスの知り合いなど基本的にはいない。
それ以外では父親のデュードくらいだが……まさか、あの者を気にしているとでもいうのか?
普段ならばそのようなことなど、絶対にありえないはずだ。
グランが抱いてる感情は恐怖――ナニカに狂わされ自分に執着を抱く存在への、本能的な恐怖だったはずだ。
けっして今ティナに抱いている、親愛や情愛といったまともな感情ではなかった。
それなのに夢を見たからといって、存在しない知り合いを探すような、二度と出会いたくない存在を探すような、おぞましい行いをしてしまうとは……

「んちゅぅ、ちゅるっちゅっ……んっ、どうふぁしましたかグランさん? 急に怯えたみたいにっ!?」

血が巡り硬くそそり起った剛直に指をまわし撫であげ、先端に優しく唇を落として奉仕してくれていたティナが、グランの変化を感じ取り見上げてきた。
そのことに気づいた瞬間、彼は少女を腕の中にかき抱くと強く強く抱き締めた。
一歩間違えれば殺されかねない状況にも関わらず、ティナはグランの身体に腕をまわすと、宥めるように背中を撫で回した。

「大丈夫……大丈夫ですよ。ここなら怖いモノなんて近寄ってこないし、私が一緒に居ますから、ね?」

「うっ、うぅっ。わ、我は……我はっ!」

その引き締まったお尻の割れ目に剛直が擦り付けられるのも気にせず、彼が望むならこのまま犯し殺されても本望だとでも言うように、張りのあるオッパイを胸板に押し付ける。
少女の慈母のようでありながら、娼婦の艶気をも纏った雰囲気に導かれ、グランは収まらぬ剛直を胸の谷間に挿入した。
オッパイを鷲掴み剛直を扱きあげると、すぐに限界だったそれは射精してしまう。
ティナのうっすらと腹筋の浮かぶお腹を白濁に染めると、潤滑油がわりにペニスに塗りたくり少女の胎内へと突き挿した。
仰け反りながら甘い声をあげるティナの身体を起こし、組んだ脚の上に抱きあげると少女の体重で子宮が突きあげられた。
絞めつけに優れた肉壁が剛直に噛みつき、絶頂に合わせ精を絞りあげてくる。
我慢する余裕も無く、グランはティナの奥に射精し自らの存在を確かめるように抽挿を始めた。

「ふあっ、あ゛っ、んあぁぁ……ひゃあぁっ、んああぁぁぁっっ!」

「ふっ、ふっ! ティナ……ティナァ!!」

異体の誇る太い腕が少女の身体を剛直から引き抜き、その重さに任せて肉襞を掻き分け子宮まで一息に貫く。
けっして力任せで無いその交わりが、一層少女の快楽を引き出した。
胎内に収めるだけで絶頂に押し上げられるようなペニスが、肉を抉って性感帯を刺激し続ける。
精液によって昂ぶった身体で奉仕し、限界を越えても笑みを浮かべて身を任す。
やがて恐怖は薄れ、ティナへの愛情のみがグランの身体を突き動かしていた。
互いの身体を抱きしめ合いながら絶頂を迎えると、少女に頭を抱かれながらベッドで疲れを癒した。
ティナはグランの心の闇を感じ取った。それについて聞いてみるべきだろうかと迷った。
話せばスッキリするかもしれないし、逆にトラウマを人に聞かれたことで不快感を引き出してしまうことになるかもしれない。
ティナはグランがその淫らな闇に引き込まれそうな予感を感じた。
グランには外見からは想像できないような弱いところがある。
ミノタウロス族とケンタウロス族は表面的には争わないものの対立をしている、そのどちらでもない彼が不安定になるのもわからなくはない。
しかし、二つの種族から逃げるようにひっそり暮らしていた彼がそんなことで心が揺らぐだろうか?ティナはもっと別のところに問題があるように感じた。

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