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鬼を飼う巫女様
官能リレー小説 - ファンタジー系

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鬼を飼う巫女様 1

この世界に魑魅魍魎が具現化したのは武士の統治が無くなった頃の初め……時の政府が狂ったように神社仏閣を破壊したのが最初で私の実家も一度は破壊、その頃から動乱の影に魑魅魍魎や百鬼夜行の影が色濃くなった……遂には皇室まで危害が及び漸く時の政府は慌てて再建を命じるも遅かった。その脅威は長く続く、今でも……。



「……」
荘厳な本殿にて一人の少女が巫女服を脱ぐ。目の前には鬼化した幼馴染の少年が注連縄によって賭博されており起き上がろうとしている。名残の衣類の残骸が急激な体型変化を示しておりつい先日に最後に風呂に入った時に見た肉棒は今や淫気を漂わせる凶器だ。
「魁、大丈夫……私が浄化するから」
無論刀剣に寄る浄化も出来るのだが鬼は既に彼の心臓を掴んでおり斬れば死んでしまう。

「沙菜……本当に後悔してないな?」
「うん、何れはこうなる事も分かっていた」
神主である父親も気がつかなかったが娘の沙菜は兆候を感じ取りランドセルにあった護身用の札を応用して自我が残っている状態で賭博して如何にか自宅で具現化させた。
「沙菜ちゃん、どうか……」
「分かっているって……お父様」
「うむ、ではこちらへ」
魁の母親を落ち着かせる為に結界の外へと誘導する父……そして景色が変わる。完全に結界が作動したのだ。
「さあ、魁……始めましょう」
瞳が消え唸り声をあげている鬼化した幼馴染を何時もの様に接する。珊瑚の如くに硬化した肉棒から淫匂いが漂う……。
童に憑依した鬼は“狂姦鬼(きょうかんき)”になる……文字通り若い人間なら男女問わず犯し鬼使いの巫女でも命すら落としかねない。魁はその一歩手前、しかも兆候が掴みにくい種だ。それに気がついた沙菜の才覚は一族でも突出しているとも言える。巫女として見習いになる年齢であるが今回は浄化できる巫女が全員出払っている事や何れは魁の自我が飲み込まれるので仕方なく“初陣”をする事になる。だがそれは鬼の金棒を自身の生命の壺に受け入れる……。
「っ!!」
淫匂が鼻を擽り乳首と陰核が充血する、巫女である沙菜でこの程度で済むのだが普通の人間なら強い媚薬を塗布されたと同じ状況になる。即ち人目を気にせずに自慰に陥る……。
最も巫女でも個人の素質や修行の進捗状況次第では狂ってしまう、初潮前の子ならほぼ確実に……沙菜が耐えているのは素質と修業の成果だ。
「魁、こんな結ばれ方になったけど……私は貴方と共に」
キスをすると流れ込む息ですら淫匂を漂わせるが沙菜はひるまない。そして眼で語る。



   生きる!魁を人外に堕ちさせない!


唸る声が徐々に収まり、魁の目に光が戻る。
「!!!」
魁は驚くが腕は沙菜の裸体を抱き締めていた。
鬼に憑依される者は時にして鬼の力である“鬼力”を得る事もある……魁は沙菜の神通力で得る事が出来つつある。
「サ、ぁ、なぁ……」
再びキスをされるが沙菜は愛おしくも受け入れる……そして手で肉棒を触れ念を送り込む。この時巫女も無防備になるのだが結界を張っておけば幾分安全に調服出来る……逆に破られると巫女も魍魎に反転する事もある。だからこそ境内にしたのだ。より一層結界が強化される。


「おおっ、視えるぞ……沙菜、鬼子を調伏しつつあるのぉ」
老婆の巫女は燃盛る護摩焚の炎に映し出された映像を見てホッとしている。

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