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Editor king
官能リレー小説 - ファンタジー系

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Editor king 13

葛浦伴継は、他の評議たちが本拠に兵力を持つように兵力を持っていない。ましらの重蔵を首領とする忍者衆とのつながりはあるのは他の評議たちよりも有利とはいえ、王城のある稜林州は占拠しても他の評議の本拠に囲まれている。
一斉に攻め込まれては、さすがに忍者衆が優秀にして勇猛果敢であれ、多勢に無勢、城に残存する兵力を降服させて忍者衆と一緒に戦わせたとしても、ひとたまりもない。
北に明鑑。僧兵は兵力としてはもっとも少ないが、朝廷へ正規軍派兵を要請すれば、朝廷軍の武将が正規軍を率いて攻めてくるだろう。
南に真鍋高成。舞雁湖を渡り南の他国へ逃亡することは、真鍋家の水軍が阻めば不可能になる。
西に矢部泰造。国人衆も雑兵ながら一度仇敵とこちらを定めれば耕す土地を失うまいと、滅びるまで戦い続けるだろう。長期化するほど作物の収穫に影響が出る。兵糧の供給がなければどんな勇ましい軍勢も、士気低下してしまう。
もし吉野政弘が降服せず、東の本拠地へ討ちもらしてしまい逃がせば、大砲や鉄砲隊が城を目指して攻めてくる。そうなれば、もし勝利しても、破壊された王城の施設の再建と復興にたっぷり金や時間がかかってしまう。
僧兵のみのうちならば、寺社衆の本拠を忍者衆で占拠して、朝廷へ「和泉豪正、謀叛」と知らせることで、葛浦伴継が朝廷の意により和泉豪正を討伐すると他の評議を挙兵か傍観か、選択するための時間稼ぎができる。
さらに朝廷軍が和泉豪正とそれに従う評議たちの兵力と戦となれば、葛浦伴継も生き残りの道はある。
吉野政弘は和泉豪正に殉じて、朝廷正規軍に討たれるまで戦うだろう。
葛浦伴継は寺社衆の明鑑に朝廷軍を要請させることに決めた。
葛浦伴継は白山州へ、ましらの重蔵に道案内と護衛を頼み、屋敷に清姫を残し旅に出ることにした。
攻め込む前に下見をしておかねば、と清姫には説明して納得させた。
死の告知をされる夢のお告げを受けてから、葛浦伴継は野望の高まりと同時に、性欲が旺盛となった。そして、尋常ではない射精量と回復力を得ていた。
清姫とのまぐわりも連日連夜というわけにはいかない。清姫のほうが身が持たない。身が持たないが、それまで知らなかった女の悦びは清姫に無理をさせてしまう。
ましらの重蔵が、北の白山州には巡礼巫女なる者たちがいるらしいという情報を、葛浦伴継に伝えた。
明鑑のいる天照大社に参拝するには、十二ヶ所の白山州に散らばる寺院で、御朱印をもらい集めなければならない。
十二ヶ所の寺院のそばに宿場町がある。
そこでは、巡礼巫女なる女たちが夜伽をお布施をもらい行っているというのである。
「巡礼巫女は孕まぬように、女の壺に塗り薬を仕込んでいると聞いております。それを塗りつけておけば、病もうつされぬとか。塗り薬を手に入れ、調べてみたいのです」
「ほほう、ならば、おれとおぬしで白山州へ行ってみようではないか」

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