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異種属交配
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異種属交配 3

リチャードは数時間前の自分を殴り倒したいと思った。

森に入って十数分、目当てのゴブリンの痕跡を発見し7匹の群れを発見する事が出来た。
魔法使いのアンナに頼み炎の範囲魔法でゴブリンを焼却処分してやった。
ただ2匹ほど範囲外に逃れ1匹が火傷を負ったが死なずに生き残りやがった。
だが残った2匹は俺と騎士であるレイの手であっさりと葬り、火傷を負ったゴブリンなどこのパーティーで一番非力なルージュで十分だった。

「はっ、何がここのゴブリンは他とは違うだよ。雑魚じゃねぇか」
「そうね、これなら問題は無いわ」
「先生の話を聞いて不安だったのだけど」
「で、でもアンナちゃんの魔法でうまく奇襲できただけだしリチャード君とレイは残ったゴブリンと1対1だし私なんて火傷で弱った個体だよ?それだけでここのゴブリンを弱いって…」

「うるせえ!」
「ひぅ!」

ルージュが先ほどの戦いにケチをつけてきたので怒鳴り返したら涙目になってレイの後ろに隠れやがった。

「・・・リチャード」
「っち、わーったよ」

ルージュに謝り俺たちは探索を再開した。

そして森の中にある開けた場所にそいつらはいた。

「フォレストキャットのお腹に頭を乗せて寝ているゴブリンとその横に杖を持ったゴブリン。間違いなくライダーとシャーマンかテイマーね」
「職業持ちか」

ゴブリンやオークなどの知性ある魔物は成長の過程で自分に合った職業についていくのである。
その職業持ちのゴブリンをどう倒そうかと考えていたその時杖を持ったゴブリンが俺たちが隠れている方を向いたと思ったらニヤリと笑い、つえを掲げギギャーと大声で吠えた。

狩る側と狩られる側の立場はこの瞬間反転し、俺たちは罠にかかった。

叫び声と同時にライダーは飛び起きフォレストキャットの背中に乗った。
奥の森からも手槍や弓を構えたゴブリン達が出てきた。

「どうやら気づかれたみたいだ。正面から行くぞ」

小細工なんて必要ない、真っ向勝負でかたをつける。
そう思って飛び出したが先にゴブリンシャーマンの魔法が完成した。

「スリープクラウド」

眠り雲の魔法だ。
だがこんな初級魔法なんて簡単にレジストできるはず。
俺は上位職種の魔法騎士、下級種のゴブリンの魔法なんて効くはずない。
そのはずだったのに俺は強い睡魔に襲われ倒れてしまう。
目が覚めた時、俺の視界は暗い緑で染められていた。
メンバーの女達もゴブリンも居なかった、代わりにいたのはオーク達だった。
全裸の雄オーク達がずらりと並び、俺を取り囲んでいる。
彼等は全員勃起していた。
恐怖に駆られ咄嗟に腰の剣へと手が伸びるがその手は空を切ることになった。
自慢の剣はオークたちの足元に転がり来ていた鎧はオークたちの膂力によって無残にも引き裂かれていた。

「はぁ、はぁ、ちきぃしょぉ、ちきしょぉぉぉーーーー!!!」

森の中に痛ましい咆哮が響き、その声は誰に届くことなく消えていく。
後に続くのは快楽に酔いしれるオークの声だった。

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