性霊宿りの剣と少年剣士 2
それにしても……当家の開祖たるセシリア様に出会えるとは、夢にも思わなかった。
あの聖女セシリア様に、まさか会えるなんて……と、俺が感動していると。
「ふふふふ、これからは私といつも一緒ね。私の末裔がこうして残ってるなんて、なんだか夢みたいだわ」
エロい目で見てしまいそうになるのを、懸命にこらえながら俺も答えた。
「俺だって、開祖たるセシリア様のお姿を拝めるなど、神のお導きとしか思えません」
答えた直後、俺は柔らかい女体に包まれた。
「嬉しいわ。こうしてまた現世で動けるし、私を尊敬してくれる子孫たちもいる。ハウバス君、これから、よろしくね!」
「は、はい!」
すごく嬉しそうに、セシリア様が抱き着いてきたんだ。よっぽど嬉しかったんだろうな。
「あ、あの…セシリア様?」
「ん?どうしたかな?」
「申し訳ありませんが、離れていただけると…」
エロい身体の美人のセシリア様に抱き着かれて、俺は欲情を抑えきれそうになくなってきた。
「ひょっとしてこれの事?私はいいんだけどなぁ」
勃起した股間を柔らかく撫でられて、ゾクゾクする。
「でも、ご先祖様ですよ」
「貴方が私の末裔なのは確かだけれど、代を重ねているでしょ?それに当面は貴方にしか私の姿は見えないから、気にしなくていいのよ」
先祖に欲情してるって、なんだか良くない気がして、背徳感が半端ない。
それに聞き捨てならない言葉が入っていたような。
「俺にしか姿が見えないって仰いましたが、当面は…というのは?」
すると、セシリア様は遠い昔を思い出すような、そんな目で遠くを見ながら言った。
「私はね…、大気中の魔力を吸って、少しずつ力を蓄えて、ようやく姿を取れるようになったの。もちろん今も大気中の魔力で補充してるんだけど、これからはハウバス君の魔力もすこーし頂くから、いずれ皆に姿を見せられるようになるわね」
「俺の魔力?まさか、憑依するんですか?」
俺が驚くと、セシリア様は面白そうにクスクスと笑いながら否定した。
「ちょっと違うかな。私はこの剣に魂を留めているわ。だから、その持ち主であるハウバス君からも魔力を貰えるの」
だけど、話はそれだけでは終わらなかった。
「でも…私の再臨祝いと、魔力補充を兼ねてお願いしたいことがあるんだけど、いいかな?」
「俺にできる事なら」
「時々でいいから、私とセックスして欲しいの」
マジ?いいのか?思わず欲情が顔に出そうになり、慌てて自分を落ち着かせる。
「だって、セックスって、異性との魔力の受け渡しには一番適してるのよ」
俺も魔法についての知識はあるし、セシリア様の言うように異性間で魔力の受け渡しをするのはセックスが一番効率的で簡便なのは知ってるけど…
どう?といたずらっぽく片目を閉じるセシリア様。
応じれば、こんなエロ美人さんとできるんだよな。別に悪事でもないし、聖女様の再臨なんだから…緊張で声を上ずらせながらも俺は答えた。
「は、はい。俺でよければ」
「ああ、ありがとう〜。じゃ、よろしくね!」