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淫獄
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫獄 9

彼の上に両脚を開いてまたがると、勃起した性器をローションを自分で塗りなめらかにした膣内へ、先端からのみ込ませていく。ぬちゅり、と根元まで彼のぺニスがすっかり挿入された。
「あぅん、あっ、あぁっ、んっ、んっ……」
両手で豊満な乳房をわしづかみにして、騎乗位で腰をくねらせてあえぎ声を上げているとき、異変が起きた。
彼女の動きが止まった。
この穢らわしい牝豚め!
天を裂く雷のごとき大音声が彼女を怯えさせる。
その声は彼女が愛人として身を捧げてきた資産家の男の声であった。
現実の彼女は騎乗位でまたがったまま、両手をぶらりと落とし、がくんと顔を落としたまま、目を閉じて動かない。
意識だけが現実とは異なるところに一瞬で夢と現実の境界まで飛ばされた。
「ひっ!」
闇の中より憤怒の形相の巨大な顔が浮かんでいる。
俺が死んだら、すぐに別の男をくわえこむのか?
くわっ、と開いた口の中から、大量の何かが吐き出され彼女の上に降りそそぐ。
「い、嫌っ、きゃああぁっ!」
彼女は現実と同じ下着姿で、必死に全身に貼りついたナメクジともヒルともつかないものを払い落とそうとした。
それを嘲笑う声がまた闇の中に響き渡る。
彼女は動揺して必死に闇の中を走り出す。
死者の声が聞こえないところへ。
ヌメヌメとした小さな群のいないところへ。
裁かれよ、穢らわしい者よ!
彼女は膝がもたついて転倒するまで走った。
全力で走って息が上がって声が出ない。全身の肌が汗ばみ、すぐに倒れた脚のあたりにもぞもぞとした感触が這いずり始める。
「ぅうっ、んっ、あぁぁん!」
まとわりついた這いずりまわる小さいものが、肌に吸いつくと、舐められたような快感が襲ってきた。手のとどかない背中や内腿をすぐに吸いつかれた。
吸いつかれた時のくすぐったいような快感のあとから、たらりと滴る感触。
痛みはないが、血が滴る感触。
「ひいいぃっ!」
涙が流れる目元にも這いずる感触。
ぞわぞわと全身に這いよられて、やがてそれは股間や肛門のあたりにも。
体内に潜り込んでいく感触はやけに気持ち良い。
そして痛みもないまま喰われていく。
彼がその様子を夢にみて、うなされて目を開く。ひどい頭痛がする。
彼にまたがっていた彼女の体が前のめりに倒れ込み膣内からぺニスが抜け落ちる。
何が起きたのかわからないまま、彼女の名前を呼びかける。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
うわごとのように彼女は彼の耳元で繰り返しつぶやき続ける。その目は焦点が定まっていない。
彼は身をよじり彼女の肌の下から抜け出した。
彼はベットの下に落ちた。
彼女はそれでも「ごめんなさい」と言い続けた。
彼はまだ、自分の隠された力を制御しきれていない。夢の中で何が起きているのか。
彼は直感的に目を閉じた。
巨大な父親の顔の口から、蛇の群のようなものがのびており、大音声の高笑いが響いている。
発光する赤い蛇は、大の字に空中に吊り上げられた女体にまとわりついていた。
おぞましいと彼は思った。
両手、両足を広げられて拘束され、巨大な死人の眼に見つめられながら、彼女は焦らされている。
豊満な乳房は蛇に巻きつかれて歪められ、別の二匹の蛇が、両乳首にしっかりと咬みついていた。三匹の蛇が股間に頭を寄せてクリトリスを二股に先端の分かれた舌先で、絶え間なく舐めている。
首や腹部にも蛇が巻きつき、ずるずると動くたびに彼女は身悶えている。

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