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淫獄
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫獄 8

彼はある資産家の一人息子だった。
資産家の秘書であった女性は彼が七歳になったときから、家政婦と家庭教師をこなしてきた。
父親の不慮の死により、遺産は彼のものとなった。
十七歳、彼は思春期から女性の姿と男性の性器を持つ肉体的な悩みで試験だけは別室で受け、成績優秀なことや他の親たちよりも多額の寄付金を払い、ほぼ通学しない特待生であった。
彼の母親は彼が七歳のときに不倫相手と家出し、心中した。自殺の名所である岬の断崖から身を投げたのだった。
その母親の姿に彼が似ていくにつれて、父親は彼とのかかわりを避けるようになった。
元秘書で愛人でもある女性とは帰国すれば逢瀬を重ねるが、彼とは一年に一度、短い会話を交わすのみであった。
「元気か?」
「はい」
「かわりないか?」
「はい」
それだけの会話だけの父親であった。
父親がこの世から去ったあと、彼は父親の元愛人である家政婦と邸宅で暮らしていた。
資産家の男に飼われていた愛人は、次の飼い主として、遺産を受け継いだ十七歳の彼に目をつけ誘惑した。
彼女は三十五歳。彼の父親は息子が二十歳になったら結婚すると約束を交わしていた。
その約束があっさりと失われ、途方に暮れた彼女だったが絶望しなかった。
人とはちがった体であること。彼の秘密を彼女は知っていた。そして、彼の隠された催眠の力が覚醒すると、その快楽に溺れきった。
まだ三十五歳、遺産に心を奪われずに、新しい生活に踏み出していれば、それなりに幸せな人生を手に入れていたかもしれない。
「僕を十年間、世話をしてくれた恩は忘れません。十年間、父のかわりに、あなたの生活費を口座に振り込みます。ここから出て暮らすなら家でも、マンションの部屋でもさしあげます」
彼女が父親の愛人であったことを彼は知っていた。
彼が十歳のとき、真夜中に父親と彼女がセックスに没頭している様子をわずかに開いたドアの隙間から見てしまったからだ。
これは自分を裏切って自殺した妻に対する哀れな男の復讐であったのかもしれない。
ドアの隙間の向こう側の暗い廊下で震えながら立ちすくんでいた十歳の彼と、愛人を背面座位で抱き、その肩の向こうから父親であるはずの男はドアの隙間を見ていた。
わざと幼い息子に見せつけたのだった。
「なら、あと十年、私をここにいさせて下さい。あの人がいなくなって、私にはもうぼっちゃましか頼れるかたがいないのですから」
その夜、彼女は彼が寝入っている隙に寝室に忍び込んだ。エプロンとメイド服を脱いで床に落とし、下着姿になると、ベットで仰向けにすやすやと穏やかな寝息を立てている彼のパジャマを慎重に脱がせていった。
「うぅん……」
「まだ、眠っていなさい」
ガムテープで彼の両手を背中側でグルグルと拘束した。足首も同じように縛った。
彼の股間の仮性包茎の性器、まだ童貞の性器を口に含み、じっくりと唾液を含ませた口内の舌でねぶり頬をすぼませて、頬の内側の柔らかい部分で刺激を与えていく。
顔も体も女の子みたいなのに、オチンチンをこんなに勃起させて、すごくやらしい感じ。でも、すごくかわいい。
湿った卑猥なフェラチオ愛撫の音が寝室に響く。
亀頭が軽くしごくと、剥き出しになる。
チロチロと舌先で亀頭の先端にある鈴口を愛撫すると、ぴくんと彼の性器が反応する。
「ぼっちゃまの赤ちゃん……孕ませてくださいね」

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