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淫獄
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫獄 27

桔梗は心が具現化して現れる力を持つ者は「鬼子」と言い伝えられていること。
自分にも使役する見えない「鬼」がいることを彼に話した。
「その力をどう使うか、ということを考えるべきではないでしょうか」
彼は桔梗の「鬼」に興味を持った。
自分と同じ能力を持った者が過去にいるかもしれないと思ったからだった。
「話せば長い話になるでしょう。話はまた明日にでも」
修行場から一時間ほど山を下ると桔梗の屋敷があり、今夜はそこで泊まることになった。
巫女桔梗の屋敷は結界の中にある。
しかし、若き女装の麗人は顔色ひとつ変えない。
修行中の、それなりに腕のよい祓い屋の女性たちでも、屋敷まではたどりつけない。
力無きふとどきな侵入者は頭痛や吐き気で歩くこともできなくなる。
桔梗の家系は長きにわたり厄払いや呪詛返しなどを生業としてきた一族である。
屋敷を取り巻く竹林にはいくつもの塚がある。
それらが発するまかまがしい障気の影響力の中で桔梗は暮らしている。


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