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淫獄
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫獄 16

「これで大人の私を犯したかったんだよね」
少女がからかうようにおどけた声で言った。
霜月玲の肉体となっているとはいえ、意識は男性の性癖の彼は嫌悪感に鳥肌が立った。
七歳の頃から一緒に暮らしていて、母のように、成長してからは姉のように、しかし、父親とセックスして乱れながら恍惚としていた彼女の表情が頭をよぎれば、欲情の対象としてひそかに思う夜もなかったわけではない。
だが、犯されたいと望んでいたのかという困惑がさらに彼を動揺させた。
少女が近づいてきて唇を奪った。舌を入れてきて、前歯の奥のくぼみを巧みに舐め、舌をねっとりと絡みつかせる。
両手はメイド服の上から豊満な乳房を揉み上げ、忍び込ませた髪で乳首をくすぐる。
「んくっ、んっ、ふぐっ、んんんっ!」
少女の性的な責めは霜月玲の牝の本能的な欲情をひきだすポイントを確実に狙っていた。
長いディープキスのあとで、少女が霜月玲の耳もとでそっと囁く。
「あなたは私のことを知らなすぎるよ。これからたっぷり教えてあげるね」
そのまま、耳に息を吹きかけ、唾液をまぶした舌でじっくりと舐めしゃぶった。霜月玲はぶるっ、と身を震わせた。耳や首すじを愛撫しながら、乳房ではなくすべすべとした内腿を撫でまわす。
彼は同時に二つの感覚を感じていた。
霜月玲の弄ばれている女体の感覚と、少女が責めながら感じている手ざわりや鼓動を。
愛撫されて濡れていく。性的な快感がじわじわと嫌悪感を蕩けさせていく。
男性のオナニーとはまったく違う快感。
「あぅん、んんっ、はぅっ、ああぁっ……」思わず唇からあえぎ声があふれる。
その声は霜月玲の淫らなあえぎ声。
彼は自分の唇からもれた声を聞いて、少女が興奮しているのを感じた。
霜月玲の女体にはない、少女の股間にあるペニスが痛いほど勃起しているのも感じていた。
霜月玲の全身が性感帯になるまでじっくりと責めながら、少女もまだ未発達の小ぶりな乳房を自分で揉んだり、ペニスをやんわりと握ってしごいたりしていた。
ビリッ、ビリッ、とメイド服の胸元からへそのあたりまで少女が髪で布地を切り裂くと、霜月玲の豊満な乳房が弾けるようにこぼれ出た。
少女が霜月玲の乳房にむしゃぶりついた。
「ひゃぅ!」
ひときわ甲高い声を上げながら、霜月玲の頭の中が真っ白になった。
挿入されていなくても敏感な急所以外を責められ続け過敏になったタイミングで、思いがけず急所を責められると絶頂をむかえてしまうことがある。
男性なら射精してしまうが、女性は射精しない。
少女が敏感な急所の乳首を甘噛みした瞬間、小さな痛みは快感の引き金となった。
「んああぁぁっ!」
霜月玲は天井に顔を上げて目を大きく見開いて悦びの声を上げると、自分ではどうにもできない絶頂の痙攣に翻弄された。
絶頂の余韻に酔っている間に少女の妖しき髪が霜月玲の下着を切り裂いた。

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