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孕ませコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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孕ませコロシアム 5

「さあ、彼女のこの決意!貫き通せるのでしょうか!そして現実になるのでしょうか?
次の試合にご期待くださいっ!
ミイナ選手が見せるのは勇姿か、はたまた痴態か!ご期待の方は明日もお越しくださいませ!勝ち進むほど高ランクなだけでなく種としても高級な相手との試合になりますっ!」
「おらー!早くヤられて方が楽だぜ!」
「嬢ちゃんやるな!がんばれよ!」
「ハーフエルフ産むところまで勝ち進めよ!」
「てめえのせいで今日の稼ぎがパーだ!」
「産んだ雌奴隷は俺がメイドにしてやるよ!安心して犯されな!」

歓声と罵声の中、声援とヤジがあちこちから乱れ飛ぶ。
それを耳にしながら、ミイナは下がっていった。
大仰なドラムの音が鳴らされる。
ドドドドド……

「さあ、次の選手は黒の剣士ティーレ君対ゴブリン10体となります!」

手を指したキャロの示す先のゲートからは、剣士ティーレが入ってくる。
黒い軽鎧に身を包んだティーレがゆっくりと入場してきて、会場は「なんだ…?」という空気に覆われる。

ティーレが中央まで来た時、ミイナの時のオーガと同じようにゴブリンが10体、半円形に並んで現れた。
「あいつ男だろ?」
「男の娘がヤられるって趣向か?」
「おいおい…」
「でも可愛いよな」
「やけに焦らすな…」

会場は妙な雰囲気になっていた。だがそれも、ゴブリンの姿が普段よりもゆっくりと現れ、ようやくはっきりと見えると変化していった。

「牝?」
「そういうヤツかよ!」
「なんつーか…可愛いよなあのゴブリンたち」
「おもしれえ!やれーっ!」
「お待たせしましたっ!黒の剣士ティーレ君は、牝ゴブリン10体を犯せば勝利!牝ゴブリンがティーレ君を倒すか、一体でも九〇分粘れば、ティーレ君の負けとなりますっ!なお、ティーレ君はゴブリンを殺してしまうとあるペナルティが発動しますっ!では、開始っ!」

現れた牝ゴブリン達は、ゴブリンという名前のイメージとは裏腹に、妙に可愛い姿かたちをしていた。女剣闘士が犯されて産んだりして人間か何かの血が混じっているのかもしれない。
ある者はビキニアーマーに身を包み、ある者は奴隷のような粗末ななりをしていたが、少なくとも栄養状態は悪くなさそうだ。

ティーレと牝ゴブリンの戦いが始まり…闘技場の奥に下がったミイナは手当てを受けていた。
鎧は鍛冶屋の手に廻され、修理が始まっていた。

「オーガ相手にこれだけで済むなんて、あなたやるわね」
「……」

勝負と賭博の神ベリウスの女神官が、彼女の身体を確認しながら言った。
四十路にさしかかった彼女は、何年か前からここで剣闘士担当の治療担当として勤務していた。
多くの宗派では賭博を嫌うので、ベリウスの神官はこういう場では貴重な存在でもある。

「これなら…少なくとも体は大丈夫なようね。必ず勝ちなさい…とは言えないけど、貴女はそうするつもりなのね」

優しく語る彼女に、ミイナは無言で頷き、その瞳を見る。

「もし最後まで勝てなかったとしても、オークやオーガのような低級とされる種よりもできるだけ高級な種の子供を産まされるほうが、その後貴女が価値ある存在として長生きさせてもらえる可能性は高いわ。もしかしたら、勝ち進むうちに誰か有力者が貴女を身請けするかもしれない」
「それは…そうかもしれません。でも、私は何とかして最後まで戦い抜き、父と兄の仇を討ち、母と妹を助け出したい。家名を回復したい」

身請けされるケースは時折あった。女神官も、自分の患者で勝ち進む途中で身請けされたのを見たこともあった。
眼前のミイナのような血筋も容姿も優れた女性なら、勝ち進める強さがあればそれらを買われ途中で身請けされる望みも十分ある。

「幸い、このハラムイは女性闘士は妊娠はさせられても、殺害ルールの試合はほぼ無いわ。もし妊娠させられても、生きる望みは捨てないで」
「左様…ここでは女が死ぬことはそれだけ商品の棄損を意味する。これがどういう事かわかるな?」

不意に声が挟まれた。
それまで影のようにたたずんでいた、医務室の入り口にいた男だ。剣闘士や奴隷の監督者で、痩せぎすの長身男で、ミイナは内心で「髑髏」と呼んでいた。

「ふん、言われなくても」
「ならばよい」

霊界からのような彼の声に、ミイナはそっけなく答えた。


「さあ、これで治ったわ」

ベリウス神の女神官のほどこした回復魔法で、体を治してもらったミイナにほとんど足音も無く「髑髏」が近づいてくる。

「戻るぞ」
「ミュリエルさん、ありがとうございました」

彼女には礼を尽くすミイナだが、
冷たく言い放つ男には軽く頷くだけ。
二人が去っていく姿をミュリエルは複雑な面持ちで見送るのだった。

「いろいろな人がいるわね」

廊下を歩きながらミイナは呟く。
左右にはあちこちに牢屋のような部屋があり、様々な女性がいた。
オーガの血が入ってそうな大女もいれば、要人の美人秘書としてそばに控えてそうな長身でスタイルの良い女もいる。
見世物にするからだろうが、不細工な女はいなかった。
トレーニングしている女もいるし、眠りこけている女もいれば、打ちひしがれたように座り込んでいる女もいて、廊下の所々に監視兼世話人が控えている。

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