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孕ませコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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孕ませコロシアム 21

この展開には彼等の雇い主のベルトロも絶句するしかなかった。
こんなはずではなかった、何かおかしなことが起こっている…そんな言葉がベルトロの頭の中をグルグルと回り続けている。
「あの黒豹三兄弟ってお前が雇った奴等だろ」
ベルトロの隣の男が話しかける。
「ああそうだ。あいつらなら女一人ぐらい楽勝だろうと思ったんだがな」
「何言ってやがる。あれはただの女じゃねえぞ。今まで見てきたどんな女よりも頑丈だぜ。それによぉ……」
男は意味ありげに言葉を切った。
「?」
「どうやらあいつらは、あの娘を本気で好きになったみたいだぜ」
「冗談じゃない!!あの黒豹どもが人間なんかを相手に恋をするだと!?馬鹿も休み休み言え!!」
「まあ聞けって。俺だって信じられなかったけどよ……。あの娘を見つめている時のアイツらの目はマジだったぜ」
確かにあの三人の目つきは他の女を見る目とは違った。少なくとも、ベルトロはそう感じた。
その時、会場の方から大きな歓声が上がる。
見ると、ミイナが自分の体を支えきれずにモーディスの上に倒れ込んだところだった。
『おおっと!これはいったいどういうことだ?両者共にダウンです!』
実況の声で我に帰ったベルトロは慌てて席から立ち上がった。
「おい!まだ試合は終わっていないはずだ。何を勝手に終わらせようとしている!」
客席に向かって叫ぶ。だが、そこにいた客達は皆困惑した表情を浮かべて顔を見合わせていた。
「おい!一体どうなっているんだ!?」
ベルトロは近くにいた係員に詰め寄る。
「さっきまで盛り上がってたんだがな。突然、女の方が倒れて気絶しちまったんだよ」
「なんだと!?」
ベルトロは黒豹三兄弟の方に視線を向ける。するとそこには、疲れ果てた様子ながらもミイナを抱き起こし介抱している3人の姿があった。
『この勝負の判定はどうなるのか?』
観客達の戸惑いの中、実況はなおも解説を続ける。
『うーむ。しかし、今にもミイナの勝利で決着というところでしたが…』
『いったい何があったんでしょうね?黒豹三兄弟の方々も驚いているようですよ』
そうこう言っているうちに、黒豹三兄弟はミイナを抱え上げるとリングの中央に集まり始めた。

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