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孕ませコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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孕ませコロシアム 17

光に照らされる筋肉質な肉体は黒く艶めいていた。
三ヶ所から現れたのは剣と丸い盾を装備した黒豹の戦士だった。全員が全く同じ格好でまるで三つ子か分身のようだ。
区別がつかない…。

アナウンスは唐突に途切れ、対戦相手の名を言うことはなかった。
いや、確かにアナウンスは相手の名を言ったのだ。
その記憶が飛んだだけだ。

「くっ」

見えなかった。

相手の名が告げられ、すぐに開始の鐘が鳴ったのだ。
ここがハラムイコロシアムでなければこの一撃で私は死んでいた。
先の一撃で役目を終えた兜は地面に落ち、額からは血が滲んでいるのが分かる。
相手に剣を向けて構えるが威嚇にもなっていない。
それほどまでに相手との差が開いているのが相対して分かってしまった。

相手のスピードに対抗するために壁際に行くのは下策、1対1なら効果はあるが相手は3人、いたずらにこちらの体力を削られるだけだ。
起死回生が期待できる魔法も範囲魔法でかろうじて相手にダメージを与える事が出来るし何度か連携を崩して単発の攻撃にすることもできた。
だがジリ貧なのは変わらない。範囲魔法なので単発の魔法より魔力を持っていかれるしその魔力に対してのリターンも低い。今のペースだと後10分ぐらいで魔力は尽きる。だが魔法を使わないという選択肢を私はとる事が出来ない。
私は必死に考えて戦っているつもりでいた。だがコロシアムの上から見ていた者は気付く私が疲れによって無防備に体を晒しその隙を見逃さず右から強烈な一撃が加えられた。
ミイナの胸を守るプレートメイルが切り裂かれ、くるくると舞い甲高い金属音を響かせて地面に落ちた。
男はミイナのプレートメイルを切り裂いた後追撃として足による襲撃もくらい仰向けに吹っ飛ばされた。
その時に鎧下のインナーも破れミイナの左の胸は完全に露出し、コロシアムの観客から興奮の雄叫びと指笛が鳴り響く。

「ミイナ選手ぅ起き上がれますかねぇ?」
試合を実況するジャスミンが間延びした声で問いかける。
その言葉に反応するようにゆっくりとミイナは体を起き上がらせる。
「おやぁ?ミイナ選手どうやら起き上がる様ですぅ」
だがここはコロシアムで律義に相手は待ってはくれない。
起き上がる途中のミイナの顔に容赦なく蹴りが入り、コロシアムの一部からは悲鳴と怒号が起こる。

「おやおや〜観客の一部もこの一撃にはお怒り見たいですねぇ。さすが元お姫様、顔はやめろとの大ブーイング」

それは何の変哲もない金貨のようだった。
だがその金貨を見た男たちはその金貨に込められた意味を理解しすぐさま行動に移った。

”断頭金貨”
ギロチンなどの刑に処されたものが苦しまずに死ねるように刑の執行人に渡される金貨である。
つまり意味合いとしては”苦しませずに終わらせろ”である。

ここはハラムイコロシアムであり、民衆は元敵国のお姫様が負けるのは大歓迎である。賭けで大穴である姫にかけた者以外は・・・

なので民衆の関心事は三人のうちの誰が無様に倒れる元お姫様をこの大観衆の下で孕ませるかという事。
三人は多すぎた?一人であっても実力差がある?
”当然である”
むしろそうなるように弄ってあるのだ。むしろ前回のように運よく相手を倒せることが稀なのだ。

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