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孕ませコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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孕ませコロシアム 16

部屋に入った瞬間むわりとした独特の匂いがやって来た。
臭いの元は部屋のベッドや床に横たわる男の子たち。
妹であり副団長であるミラは部屋の奥で16歳の青年の相手を、同じく妹で切り込み隊長のヴィヴィはミラの横で別の青年の上に乗って腰を振っていた。しかもそのベットの周りに4人の男の子、内一人は精通したばかりではないかと思う小さな子がその様子を見ながらオナっている。
はっきり言って異常な光景である。しかも今は日が昇った朝である。
燦々と光る朝日が窓から差し込む中部屋に特大の雷が落ちたのは言うまでもない。
まったくうちの妹達は、どうしてこう二ンフォマニアなんだか…
団員達に示しがつかないとバネッサの悩みのタネでもあった。
ミラとヴィヴィに説教しながら、腹の中で愚痴が生まれる。

「団長だって昨日の夜は盗みに来た男の子と…」
「あれは懲罰さ。足腰立たなくしてやったよ。あんた達みたいにいつも盛ってる淫乱娘と一緒にするな」
「でも可愛かったよね」

妹達もお説教が途切れたとみて突っ込んで来た。
昨日を思い出してちょっと疼くバネッサだが、バッサリと切り捨てた。
懲罰と今夜も食べる目的で一室に監禁してあったりするのだが、おくびにも出さない。
手を叩いて再び話を戻す。
「はいはい、話を戻すよ。私たちのこれからの事だ」

その一言で空気がピシッと引き締まる。

バネッサはこれまでの侵攻のこと、そしてこれから行われるであろう帝国の反撃を想定して何パターンかに分けて話をしていく。
「結論から言うとここまでうまくいきすぎていて前線が伸びすぎている。敵国内で周りを囲まれればすぐに詰みだというのは分かってくれたと思う。でだ、私たちは全滅もあり得るここにいるべきかどうか意見を聞きたい」

今私たちが取れるのは3つの道、奴隷(この町の男女)を手土産に国元へと帰還する道、国元のために全滅覚悟で帝国とたたかう道、国を捨てて帝国へ行く道。
まあ、私たち傭兵が国のために全滅覚悟で戦う義理は無いから実質道は2つなんだけどね。
「帝国に逃げたほうがいいと思います」
「ダメだって。すげなく乗り換えても信用されないし」
ヴィヴィの提案をミラがすげなく却下する。
「でもさー、戦っても多分この街が死に場になるか、奴隷として売られるかよ」
「守りきれるかどうかわからない。私は五分五分だと思うなあ」
「籠城すると、苦しいよ?」
街の男の大半は占領後に穴掘らせてそこに埋め殺しにされたし綺麗な娘は本国へ連行された。食い扶持減ってて守っても飢えはしないと思う。
だが相手はカオス帝国。その名の通りカオティックで陰謀に長けている。
敵将ベルセルキウスは各地を平定した豪将だと言うが、この膠着状態を手をこまねくだけの者なら平定などできないだろう。
ガンガンガンと鐘を乱打する音が聞こえてきた。

「むっ!」
「敵襲!!敵襲!!」
「敵の方が速かったようだね!仕方ない、戦うよ!」

彼女たちが出ると、叫び声や剣戟の音が遠くから聞こえてきた。

 

 

  
 
ベルセルキウスの攻勢が始まったその日、ミイナも戦場に立っていた。
前回と同じ鎧姿で立つ彼女の横で、むっちり豊満な肢体を持つ牛耳娘が水色のビキニ姿で明るくアナウンスしている。

『ここからの実況は、豊牛族のジャスミンがお送りします!さあ、次の選手!前回鮮烈なデビューを飾りましたミイナ・コルテット選手です!そして対戦相手は…』

ステージの三か所が光り出し、その姿を見せ始めた。

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