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孕ませコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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孕ませコロシアム 15

セルロ陥落の報は国中を震撼させた。

カオス帝国のカオティックな群臣達が参集し急遽評定が開かれ、謀議が尽くされた。
多くの間者が闇に消えるように出立し、兵士も呼集される。


「では征討軍の大将は俺を任じていただきたい!」
「ベルセルキウス殿」

高官たちがどよめく中、剛勇をもって鳴る大男がずずいと名乗り出る。
各地の諸邦を征討して帰ってきたばかりの将軍ベルセルキウスだ。
剛力無双のその体躯に、剛健そうなキレのいい風貌が載り、その瞳は力強く輝いている。
 ベルセルキウスの指揮の元、セルロ奪還作戦は開始された。
 しかしやはりかつての大都市、敵の手によって修繕された城壁は破れず時間だけが過ぎていった。

 事態が動いたのは1月後であった。
 大都市には必ず有事の際の脱出経路が複数作られている。
 城壁への攻撃と並行してこの通路の確認が行われていたのである。
 陥落時につぶれてしまったもの、敵の手でふさがれてしまったもの、使えるが敵のど真ん中に出てしまい使えないもの等々。
 その報告をすべて聞き終えたベルセルキウスは作戦に会う通路を指示し敵に気づかれないように軍を動かした。
 一月前、私たちの何気ない日常は瞬く間に蹂躙された。
 奴等は平民に扮して堂々とセルロに入って来ていたのだ。ばれないように砦からセルロまでにある小さな村や町を皆殺しにして・・・。

 あの日、たくさんの人が殺された。

 父と弟が目の前で死に、将来を誓った彼は私がレイプされるのを文字通り血反吐を吐きながら滅多座しにされて亡くなった。
 そして残された私たち女は解放される一ヶ月間、男たちの性処理の道具にされたのだ。 
レイプされた私達やその場で殺された人達より不幸な人々もいるのかもしれない。
捕まった人の中には、私たちのように性処理の道具にもされずに彼らの国へ連行された人もいた。
私たちの中からも、時折帰ってこない娘もいた。

私の親友で町一番の美人といわれたロザミィも、最初に連行された。
一度、捕まった男の人達が大穴を掘らされているのを見た。
それから十日後に性処理の為に連れ出された時には、大穴を掘らされていた場所は埋め戻されていた。






全く、浮かれた兵士どもったらないね。
眼下には朝っぱらから町娘をレイプしている兵士の姿をとらえていた。
彼女の名はバネッサ、”朱獅子”の二つ名を持ち総勢31名もの女傭兵団をまとめる団長でもある。
何故傭兵団が戦場の最前線にいるのかと言うと理由は簡単で国の兵士と揉め事を起こしたからである。

傭兵は実力主義を地で行く集団でありコネで上にいるだけの兵士より実力は数段上なのである。だがコネがあるという事はそれなりの家の物だという事で報復と言う名の嫌がらせで前線に送られたのだ。

「はい、みんな朝だよ。起きな」
「・・・はぁい、だんちょぉ」

「・・・ミラとヴィヴィはどうしたんだい?」
仲間に聞くとすっと一つの扉を指さし、そこからは少年の声が漏れ聞こえていた。

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