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呪淫契約
官能リレー小説 - ファンタジー系

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呪淫契約 4

村で生理中ではない大人の女性たちは、呪術師の作った丸薬を服用する。
男性たちも丸薬を服用する。
男性たちは儀式の翌日は半日ほど眠ってすごすが、女性たちは朝から家事や子供たちの世話をしている。
村人の男性ひとりに対して女性はおよそ三人。
女性のほうが多い。
それは呪術師の計画の成果であった。
「なんだ、もう、出しちゃったのかよ」
「じゃあ、やってみろよ、すげえから」
這いつくばって尻を月明かりに照らされている女性が腰をくねらせて微笑する。
「はやくぅ、ねぇ、ちょうだい」
うなずいた若い青年が、前に出した男性の精液が残る膣内に痛いほど勃起したペニスを挿入して、丸みのある尻をわしづかみにした。
「お前の姉ちゃん、すげぇ、あっ、うっ、ああっ」
「ガキどもには、まだ締まりのいい若い娘は満足させられないだろう、おいで」
仰向けに寝そべった中年男性の上にまたがって、ゆっくりと腰を落としていく。
中年男性は手をのばし、小ぶりだかやわらかさと弾力のある乳房を揉みしだく。
回数では若者に負ける中年男性だが、愛撫と持久力では上のようだ。
「お口に出したら、だめじゃないか」
「ごめんなさい」
「また勃つまで、こっちをかわいがって、ね」
寝そべり両脚をM字に開いて照れながら手招きをする。
村人たちはこうしたスキンシップを通じて親交を持つ。
乱交が可能なのは村に外部から性病を持ち込む者がいないことや、呪術師の丸薬によって気分が良くなっていて、さらにやりすぎてもすぐに治療が施されて、擦られすぎて炎症を起こしたり、しゃぶっていて歯が当たったなどの傷が翌日には、すっかり治っているからである。
いくらか庶民の暮らしの雰囲気には慣れてきたとはいえ、乱交に姫巫女エリーヌは参加させる気に呪術師はなれない。
村人の男性たちが全員で襲いかかっても、エリーヌが本気で戦えば村の男たちは全滅させられるだろう。
姫巫女エリーヌに対して村の女性たちは同情して、特別扱いで親切にしてくれている。
それは、呪術師がエリーヌは妊娠できない体なのだと説明してあるからだった。
特別な能力と引きかえに孕めない体質なのだと。
男たちも嫌がる相手を無理に力づくで犯す必要はない。
女たちのうち誰かは欲情していて、また、そうでなくても、夫婦という考えかたはないので、やりたいと伝えれば、手でしごいたり、口でしゃぶったり、やらせてくれたりする。
そのかわり、女が満足するように、一生懸命、しっかり愛撫してくれる男は歓迎される。
村に衣服などの品物を調達するかわりに、村人が採取した種や植物を引き取っていくのは獣人のライラである。
村に訪問すると、館に顔を出す。
「オーイ、生きてるかぁ……あれ、誰?」
「……」
すらりと背が高く、獣耳が頭についていて、耳はないが背中の半ばまである髪で隠れているのと、ショートパンツから長いネコのような尾が出ている美女と姫巫女エリーヌがおたがい困惑して、はちあわせていた。
「ライラ、いつも騒がしいね」
二階から階段を降りてきた呪術師を二人が見上げる。
「この世界と獣人の世界はつながっていて、エリーヌのいた世界にもつながっているんだけど、このライラは、この小さな世界でしか手に入らないものを運んで商売をしてるわけだ」
「ずいぶん簡単に説明してくれるじゃないか。これでも、それなりに魔術の技術を研究して旅をしてるんだけどね。ところでシャドウ、この人すごいね。どこで見つけたの?」
「シャドウ?」
「影ってこと、いつも黒服、黒髪で瞳まで黒いから、あたしたちの世界じゃ、そう呼ばれて、いちもくおかれている有名人だからねー」
「そうなんですか?」

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