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陥落
官能リレー小説 - ファンタジー系

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陥落 3

一回の射精までの勃起の持続性や性器のサイズは粗チンというべきほどしかない魔導師だが、貪欲な牝スライムをわずかに少量の精液で恍惚とさせることができる。
満足したシャムが人の姿ではなくスライムの姿に変化して壁の隙間からそろそろと退室する。
「おかしなやつだな、今さらはずかしがって逃げ出すこともないだろうに」
魔導師が牝スライムのシャムと戯れている頃、盗賊団の首領「冷酷非情の女狐」という異名で呼ばれる女盗賊ライラは自室にこもって、発作に悩まされていた。

魔導師に興奮させられ、牝スライムのシャムにたっぷりと弄りまわされたことを思い出すだけで、子宮が疼くほど欲情してしまう。
それだけなら問題ないが、どれだけ自慰に耽っても、心に空洞ができたように満たされず、絶頂できずに、ただ悲しくなってしまう。
部下の前では以前と同様に本人はふるまっているつもりだが、それでも何か違和感を感じている腹心の部下もいた。
魔導師のダンジョンに侵入したことで悪い病にでもかかってしまったのではないかと心配して噂していた。
また首領が単独で暗殺の依頼で盗賊団を離れているあいだ、まとめ役だった元賞金稼ぎが失踪したことで、不安を感じていた。
牝スライムに穴という穴、毛穴まで凌辱されて連続で絶頂させられた快感と魔導師のキスで心を蕩けさせられた女盗賊ライラは、もう普通の快感では満足できない体にさせられてしまった。
ライラは欲情の発作をどうすれば治すことができるか、悩んでいた。
魔導師のダンジョンがある遺跡に少年が一人で侵入してきた。
かつての侵入者たちの遺骨からスケルトンを魔導師は作成してダンジョンを警備させている。
また、石像からゴーレムを作成していた。
たまに宝物の噂話を信じて探索に来る侵入者がいる。
「お前、ライラさんに何をしたんだ!」
捕らえられても、気丈に言う少年に魔導師が興味を持った。
「外にいるライラは偽者だと言ったら信じるか?」
そう言って笑うと「自分の目で見れば信じるだろう」と少年は執務室から別の階にある牢屋部屋に連行された。
そこには全裸姿のライラが牢屋部屋で座り込んでいた。
「……そ、そんな、こんなことが。ライラさん、僕がわかりますか、ライネルです!」
薄暗い牢屋部屋でライネルの声に反応して虚ろな目を向けたライラはすぐにうつむいてしまった。
ライネルは旅商人の子だったが、ライラたちとは別の盗賊団に襲われて、一人で逃げのびた孤児だった。
飲まず食わずで、たまたまライラたちのアジトである小村にたどりついて保護された。
首領のライラに感謝し、また姉のように慕っていた。
身のまわりの世話をしたり、ライラから戦闘技術の稽古をつけてもらったりしていた。
それが、ダンジョンで意識を失い帰還してからは、ライネルを避けるようになった。
全裸にされて一緒の檻に入れられたライネルはライラを抱き締めて泣いた。

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