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陥落
官能リレー小説 - ファンタジー系

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陥落 11

ダンジョンの住人は魔導師ヨシアキをふくめて四人になった。
ヨシアキ。
ライラ。
ライネル。
シャム。
残念ながらシャムはスライムなので孕むことができない。
ライネルは勃起する肉棒はあるが生殖能力はない。性交可能な立派すぎるクリトリスといったところ。
ライラだけが、子を孕むことができる体を持っている。
魔導師ヨシアキが剣と魔法の世界に帰還するまでに、普通の女性に性的な興味を持てなかったのは、むこうの世界ではいにしえの血を持つ者と出会わなかったからだと、今ならわかる。
「天が荒れている……」
帝都の神殿にて、占術師の女神官が美しい眉をしかめた。
ライラは母親のアルシルアとはちがってなかなか妊娠しない。
もしかすると、ヨシアキは自分の体のほうに問題があるのかもしれないと不安を感じていた。
アルシルアは秘められた力が、かなり覚醒していた。
適合性はかなり強かったと思われる。
それにヨシアキも獣人化の最終形態であるスライム化して生命の危機だったからか、生殖力はかなり強かったと思われる。
今の人の姿の形態ではやはり厳しいのかと執務室でソファーに寝そべって考えこんでいた。
ライラはスライム化しての性交については「絶対に嫌よ、そんなの、シャムみたいじゃない」とはっきりと言い切った。
よほど、シャムにいじりまわされながら体を調べられたのが嫌だったらしい。
「あんなに、あんあん、騒いでいたくせに……」
シャムはヨシアキにそう言った。
「ところで、シャム、俺のをしゃぶりまくって、ライネルは嫉妬しないのか?」
「あの子はまだライラに未練たっぷりですから、んっ、ちゅ、れろれろれろ……」
「うっ、くっ……」
「ライラはヨシアキ様のをしゃぶったりしないのですか?」
「……しないなぁ」
「なら、たっぷり気持ちよくしてさしあげますね」
「うぅ、シャム……はぁ、はぁ、はぁ……」
「こんなにおいしいのに」
シャムがにっこりと微笑した。
ライラは妊娠しなくても、ヨシアキとの性交には満足しているが、やはり「血のつながった仲間はほしい」と性交のあとにつぶやくように言われると、ヨシアキの子を産んであげたいという思いがこみあげてくる。
「はぁ……」
「ため息をついて、どうしたんですか?」
ライラの身のまわりの世話は、メイド服姿のライネルが以前のアジトの村にいた頃のように行っている。
「なんでもないから、気にしないで」
わざとそっけない口調でライラは答えた。
ライネルがライラそっくりに化けたシャムとやっているのを見てなぜか興奮したことを、ライネルには魔導師ヨシアキとライラは内緒にしていた。
ライネルの体つきは胸も豊満で、体の線もやわらかい感じで、女のライラが見てもかわいらしいと思う。
ヨシアキは本当はこういう感じの娘が好きなのかもしれないとライラは恋をこじらせていた。
ライネルも体は女体化したが、ライラのことを恋慕しているのはかわらない。だが、スライムのシャムとの性交の快楽からもう逃れられなくなっていた。

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