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淫魔剣トリス
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔剣トリス 8

目の前で頭を押さえるリリィに近づく。
結構背が高い彼女の顔が俺の顔のわずかに下に来る。
俺も割と背はあるんだけどな?

「俺はローランって者だ。見てわかると思うが冒険者だ。そしてコイツは…」
「ローラン様の愛するメイドのトリスです」

俺がトリスを紹介しようと横向いた時にはコイツがそばに来てて名乗った。
ぺこりと頭も下げる。

「へえ…いいご身分な冒険者さんだねぇ…メイドだなんて…て、て、ててててっっ???!!!」

またもや恥ずかしい名乗りをあげたトリスに対して俺が突っ込みをいれようとした瞬間に、リリィは目の色を変えてトリスに近づき、その手を握りしめた。 

「な、何なんですか急に、握手は両手でするものじゃありませんよっ!」

「いやいやいや…二日酔いが抜けちゃったよ、素晴らしいねえこれは…魔剣なんて始めてみるからねぇ…いや〜すごい、こんなに間近で人間になった魔剣なんて早々見られないよ!」

おかしなテンションで起き上がったリリィはモノクルでじろじろとトリスを眺め、そして何やら感心したり頷いたり…旗から見れば不審者にしか見えないような行動を繰り返している。


錬金術士…世界を構成する物質を研究して解き明かし、最終的には不老不死などを目指したりする彼等は特殊な教義と技術により、世界の構成物の全てをあのモノクル…鷹の目と呼ばれる水晶の眼鏡で分析し、理解できるらしいが…大体その性質は二種類、マッドになるか人間味の薄れた知性の固まりのようになるか、だ。
今回戦う敵が全く理解できない魔術のようなものを使うため、それらを分析できる彼女のような才能は必要ではあるし、それに錬金術特有の様々な性質を持ったアイテムを作り出せる固有のスキルはクエストには大変役に立つのだろうが…こんなにも酒臭いと彼女の力が本当に役に立つのか。 

「ご、ご主人様〜助けて〜」

「エヘヘヘヘ、そう言わないでさぁ〜もっとよく見せてよぉ〜っ!」

「そのくらいにしてくれリリィさん!クエストの依頼を持ち込んだからにはきちんと話はしたいんだっ!」


ここはきちんと話をつけないとな、俺はそう考えてリリィに声をかける。 
「おやすまないね、ええと…ローソン君、クエストの依頼…だったかな?構わないけど…どんなクエストなんだい?」

「ローランだ…最近巷を騒がせてる人間を宝石に閉じ込めたり宝石に封じて売りさばいてるやつら…調子に乗ってギルドにゆすりをかけてるみたいだからな、やつらを倒してトリスの食費を安定させたい、どうだ、一緒に闘ってくれるか?」

「なるほど…確かにコストは悪そうだからねぇ…でもあれは、君にも原因があるんじゃないかな?…まあいいや、今ポーションを納めたらすぐに向かうよ、そうと決まったら卵でも探しに行くかな?二日酔いの時は森を歩いて鳩の卵を飲むべし…いやぁ、失われた古代王国、レームルーサの格言は偉大だねぇ…」
「俺にも原因…?」

今一つ意味がわからない。俺は変な悪党連中に与した覚えはない。
どういうことなのかと考えていると。

「うらやましいくらい立派なおっぱいねぇ〜」
「ひゃあん!リリィさん!もうやめてくださいっ!」

巨乳の女同士が絡み合うのもいいもんだ…と思っていたら。

「もうちょっとだから、もうちょっと…どれどれ…?あら?」

絡みつくようにトリスに抱き着いた、リリィの右手がトリスのスカートの中に入っていた。

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