淫魔剣トリス 32
「ば、バカ、やめろっての!ほら!そんなことするならこうしてやるぞっ!!」
「あんっっ!も、もうっ…こっちだって絶対に搾り取ってやるんだからねっ!」
リリィはどこか楽しそうに呟きながら強気に言葉を返していた、俺はお返しにオモチャにするように乳首を引っ張ったりつねったり、強めに揉んでみたりするがリリィはそれにびくんびくんと反応しながらも、あまり応える様子もなく、遠慮なく腰を焦らすように振っている。
所謂騎乗位…かつては神の子でありサキュバス一族の始祖神とされている、サキュバス達の中では基本中の基本、男の精を搾り取るのに最も適した体位だ。
「ああ、こっちも負けねえぞ!リリィ…お前がギブアップするまで遠慮なくがっついてやるっ!」
リリィがこの体位を選んだということは、本気で俺から精液を搾り取りたいということなのだろうが、こうなってしまった以上、俺は負ける気がしない!というわけで最早任務の話も忘れたかのように俺たちは無茶苦茶にセックスをすることになっていた。
とりあえず体位は変えまくり、ありとあらゆるテクニックを使うのは間違いないだろう、一晩ですめばいいが…。
「ふふ…いい仲間が出来たのかしら?」
どこか嬉しそうにそんなことをいいながらも、ジュリアは成り行きを見守りつつ、トリスは大きな鼻提灯を作り、ヒロインとは思えないほどにぐっすりと眠っていた。
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夢を見ているのか、見える映像は白黒だった、いや、セピアに近いのか…俺の見る夢はいつもこうだ。
夢の中で俺は満身創痍だった、剣を片手に構え、なんとか立っているような状態だったが…周りに転がる仲間だったものの肉塊を見る限りでは、もはや助けなんてものは期待はできないだろう。
朦朧とする視線の先に聳え立つ大樹はもはや止めどなく辺りに根を生やし始めようとしているのは目に取れた…大陸を覆い尽くし、海を枯らし、果実を実らせる魔樹…その絶大な力はもはや止められるすべはないのかもしれない。
(私を使いなさい…勇者よ…もはやそれしか方法はありません)
凜とした声が俺の耳に響く。
いやだ、それだけはいやだ、お願いだからやめてくれ、まだ他に手はあるはずだ。
子供のように泣き叫ぶ俺の声を遮るかのように、気づけば俺の手は動いていた。
魔法で操られているためかその手は止まらず、笑顔で微笑む少女の幻影に対して俺は必死に叫んでいた。
(待ってくれ!待ってくれ!なぁ!頼むよ、頼むからさぁ!トリス!トリスぅうっ!!)
…何故だ?何故トリスの名前を俺は読んでいるんだ?
一体何がなんだか解らないが、しかし次の瞬間に剣に収まっている魔法石は砕けちり、そして気付けばー。
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「んぐっ、ンジュルルッ!じゅるるるるるるっっ…はぁっ…はぁっ…お目覚めでしたか?ご主人様?ふふ…どうですかぁ?朝のフェラチオは?気持ちいいですよねっ!?何と言ってもこの可愛いトリスのフェラチオなんですからっ!」
朝だ、いつの間にか朝になっている。
そして俺の股座では遠慮なくトリスが俺の朝勃ちチンポをしゃぶっており、いつの間にか射精していた俺の身体は気だるい快楽に包まれており…チンポがびくんびくんと震える度に濃厚な精液がびゅるびゅると溢れだしていた。
「おっ…おぉっ…おはようっ…トリスっ…しかし…朝からすごいなっ…っく…あぁっ…力がっ…抜けるっ…」
散々リリィに搾り取られたり絞り返したり、激しいむさぼりあいを一晩中続けていたためか、正直勃起するだけでも体力を使ったのだろう。
いくら若いとはいえ次第に俺の力は抜けてしまい、身体はぐったりしていたがそれすらも気にしないという感じでゴキュゴキュと喉をならしてトリスは精液を飲み干していた。
「ふふ、なかなか美味しいものですね?リリィさん…次はリリィさんの番にしますか?」