PiPi's World 投稿小説

淫魔剣トリス
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 25
 27
の最後へ

淫魔剣トリス 27


「さあ、また冒険に行きますか」
「オッケーって事?」
「乗り掛かった舟だ。放り出すわけにはいかないだろう」
「あ、ありがとうございます!」

喜びにほころぶジュリアに、俺は軽く頷く。
俺達3人が食べた量と同じくらいのクッキーを食べていたトリスが質問してきた。

「ねえねえ、防寒具はどうするんですか?」
「1着ずつくらいなら私が…」
「そいつは助かる…あれ?リリィどうしたんだ?」

何かリリィの顔が赤い。熱でもあるのか…いや、ちょっと違うような。

「あはは…ちょっとね…準備してくる…」
「おいおい大丈夫か?」

俺は、ふらふらと立ち上がるリリィを支えようと動いたが、ジュリアが俺を引き留めた。

しかし…一体どうしたんだ?体調悪いなら、休ませてやらないと。
俺達冒険者は体調を無視して無理な仕事をして自滅した奴は多いからな。
だからこそ、不調時に無理を押す奴は少ない。
目の前では使い魔ネズミ達が5匹、リリィに群がり寄って支えたりしてる。だが小さくて可愛いネズミ達の力では難儀しているようだ。

「どうしたんだ?」
「あ…ちょっとね、ああなってる時のリリィは…ね」
「掴まってください」
「私なら…ううん、大丈夫。トリスちゃん、ありがと」

トリスが立ち上がり、ネズミ達の間に入ってリリィを支えてくれた。そのまま奥の部屋へと入っていく。
心配だな、とりあえずトリスに任せて大丈夫なんだろうか。

そんな風に考えていると
ジュリアは少し深刻そうな顔をしてこちらを見つめてきた。

「…ねえ、ローラン君…リリィって貴方達に初めてあったときに…その、いやらしい事とかしてこなかった?」

「あ、ええまぁ、トリスがセクハラをされてたけど…そのくらいかな?」

「……あのね、あの子実はサキュバスのハーフなの、ああいう性格だからサキュバスのコミュニティーでは上手くいかなくてね、頭脳を買われて教会に預けられて、そこから大学にー…まあそれはいいんだけど」

「まさか、まさかアレか?そういうことなのか?」

「…月に一回、絶対に発情するんだよね、普段は薬で押さえているからいいんだけど…それでも月に一回すごいのが来るらしくて…」


「ち、ちょっと待てよ!じゃあトリスは?」

「大体するときは一晩中無茶苦茶、っていうパターンが多いわね、悪いことは言わないからー…」

そんな話を聞いて何もしない訳には行かない!トリスの危機だ、俺は直ぐ様にその場を飛び退いた。 

「なら早く言ってくれよ!というかトリスを生け贄にするなよ!それにあいつが本気を出したら魔剣に妖魔の相性の悪さは最悪だろっ!」

何かを言い換えそうとしているジュリアを無視して俺は駆け出した。
そのまま急いで奥の部屋の扉を開ける、そのまま何も気にすることなくそれこそ疾風のように部屋のなかに飛び込んだ、ある意味二人の危機だ、怒ったトリスが暴走したりしたら大変だし、それにNTRなんかされたら前代未聞だ。

「大丈夫かトリスっ!助けに来たぞ!?!!」

大声をあげて部屋に入った俺が見たものはトリスを押し倒しながらも舌なめずりをしているリリィだった。 


「ふっふっふ…さすがにトリスちゃんじゃ精気は吸えないし、そこまで私もバカじゃないからねぇ…待ってたよ?ローラン君…」

「すう…すう…」

よくよく見ればトリスは魔法で眠らされていたようだ、まあそれはいいのだが…リリィはもっとすごいことになっていた。 
髪は紅く瞳は蛇の目のように代わり、舌は長く伸びており、トリスの柔らかな頬をペロペロと舐め回していた。

「…仕方ねぇ、俺の精気が欲しいのか?」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す