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淫魔剣トリス
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔剣トリス 23

とりあえず皆宿に帰りましょう、というモニクの言葉で俺たちは宿に向かい、祝宴をあげ…トリスも機嫌を治してくれたが、しばらくの後に、俺が種馬扱いされている酷い噂が流れたのも、ギルドの皆がそれを庇ってくれたのは…言うまでもないだろう。

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(なんかしばらくは外に出たくはないな…気が重い…)

あの戦いから数日が過ぎたがそんな気分になったのは仕方のないことなのだろうか。

とりあえず稼ぎは手にいれたがなんというか、毎日様子を見に行っているゾーラはすっかり、というか何故か…俺に会うだけで顔を赤らめるようになり、マタニティを着て編み物を始めたり、それに合わせるようにブリジットちゃんも同様のことをし始めるのはおろか、俺のことを「旦那様」と呼んでくれるようになってしまったのが、余計に背徳感を増すようになっていた…全員どこか、俺を見て舌なめずりをしている時もあるからな。
ヴェルテの場合は冗談もあるのだろうが、両親に挨拶に行くか?などと訪ねてくるのが余計に俺を悩ませてしまう…命を救ったはずなのにいつの間にかこんなに理不尽な目に遭うとは思ってなかったな…まあ、ああでもしないと今ごろは全員魔宝石として売りに出されていたんだろうけど。



「ご主人様、そろそろ出掛けましょうか?今日もみなさんに会いに行ったりするんですか?それとも…そろそろまたお仕事しますか?」

「ああ…そうだな、というかトリスはいつも元気で可愛いなぁ…」

「えっへん!それが私の取り柄ですからね!そんなことを言われたら嬉しくてもっと頑張ってしまいますよ!あ、でも誉めても何も出ませんからね!」

トリスは相変わらずそんな風に話しかけて元気でいてくれるが、あの夜しこたま食って飲んでした俺が寝静まる頃に現れて、いやらしいネグリジェとランジェリー姿になり。 

「ご主人様…トリスは、トリスは寂しくて仕方ありませんっ…ご主人様に、満たされたいですっっ!」


悲壮感と明らかに透け透けなランジェリー姿でわかるほどに股間を濡らしたトリスに迫られ、一晩中寝ずにトリスを抱いた後、今日に至るまで平均で朝晩で三回はトリスといたしている…よくよく考えればあの薬を飲んで以降、俺の性欲は強まっているようにも感じるし、トリスもどことなく満たされているような表情を浮かべる場合が増えてきていると思う。 

「そうだな…じゃあそろそろ出掛けようか…一応今日はまず皆に会う前に、リリィのところに行かないとな、この前の蛇の手の件であちこちに調べものをしていてくれたみたいだし」

「そうなんですか…なんだかあの方は飲んだくれているイメージしかありませんでしたが、お仕事もきちんとなさっているんですね」
「まあ天才は難のある性格なやつも多いからな…一応大学も出て大魔導士や錬金術士に学んだらしいから能力がないわけはないからな…」

「そうなんですか…なんだか勿体ないですね、リリィさんって」

どこか寂しげに呟くトリス共々とりあえず行きますか、という声の後に、とりあえず二人でトリスの自宅に向かうことにした。 

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「もぐもぐもぐ」

「なあトリス、美味いのかそれ?」

「はい、市場には各国から珍しい食材が揃うとは聞いていましたがこれは美味しいですね、ハーブの香りもいいですし…何より甘さがたまらなく美味しいですよっ!」

リリィの家に向かう途中、腹を減らしたトリスに対して俺は市場を通りながらリリィの家に向かうことを進言した。 
トリスは最近は食欲も抑え気味になってきたし、長い間あんな場所にいた分色々と世の中の事を勉強するのも悪くないだろうからな。

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