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淫魔剣トリス
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔剣トリス 3

トリスが元気にメシ食ってる姿は可愛くて、この食堂の男性客の何人かがこっち見てる。
太ってしまわないかちょっと心配だが…
嫉妬めいた視線がちょっと辛い…俺が魔剣持ちだって知れたらどうなるやら。
かなり…いや、すごくかな、可愛い外見だが不思議とモニクには嫌われていない。
トリスには下品な所が無いからだろうな。大食いな割には食べるのは意外と遅い。
Hな事をしてる時も、デレてはいるけど下品な乱れ方はしない。
ふとトリスが俺を向いて言った。
「早食いするとお腹に空気が入っておならになっちゃうんですよ?美容にも悪いですし」
「あー…わかったわかった。頼むから俺の心を読んだような言動は控えてくれ」
「まさかぁ。私は人の心なんて読めませんよ?」
今度はきょとんとした顔になって小首を曲げた。
唇のそばに小さくソースが付いている。
「ほら、口元」
「あっ」
そっと伸ばした指で、彼女のソースを拭ってあげた。

指についたソースを口にすると、ほんのりとした甘辛さとコクがあっておいしい。
やっぱしこの店の味は俺にも合っている。
だけどメイド姿の女の子にこういうことしてあげるのって…ふつうは逆だよね?
「全くしょうがないな…」
「ローラン様すみません」
てへっ て顔で謝ってきた。
「なんだかデートみたいです」
「俺は手のかかる妹がいるような気分だけどな」
俺には実の妹達がいるが、もう少し手はかからなかったと思う。
すぐ下の妹のリュシーがそういう事では頑張ってくれてたからでもあるが。
「私たちはあ〜んな関係なのに、妹なんですかぁ?」
ちょっと上目遣いで軽く非難する顔。 ひどいです って表情に書いてある。
しかもメイド服のご立派にふくらんだ胸元が深く切れ込んでる谷間に両手の指2本ずつを引っ掛けて、開こうとするようなポーズ。
エッチな意味ではこの腹ペコ剣に色々とお世話になってんだよな、たはは…
「妹みたいに可愛いって事だよ」
軽くぽんぽんと頭を撫でてやる。
「まあ…許してあげます」
コロコロと表情が変わり、笑顔に戻ってくれた。

こういうときには本当に人生の幸せというものを感じる、一匹狼なんて気取ってはいたが孤独が好きなんて言えるほど一人ってのは生易しいもんじゃないからな、それに何よりトリスは…まあ普段からあんなことをしておいて今さら言うのもなんだが、俺の好みにぴったりな可愛らしい…「魔剣」なんだからな。 

ふむ…これで金回りさえよくなれば俺も困りはしないんだが…と考えていた矢先、トリスがにっこりと笑い…俺の股間はテーブルの下でいつの間にか握られており、ぐにゅぐにゅと刺激されていた。 

犯人は言うまでもない、目の前で食事を終えて口を吹きお茶を飲むトリスだ。

「なんだトリス…なんのつもりだ?」

「いえ…その、いつも悪いので…何かお返しができたらな、と…魔力の補給にもなりますし、ご主人様も私が腹八分目にすればお財布にご迷惑はかからないかなー…って…それに、さっきのお返しも…ふふふ、お兄様って呼びますか?」


「いらん!…しかし強かになってきたな、トリスも…じゃあ一度戻るか?」

俺の口調は多少非難めいて聞こえるかもしれないが、もちろん朝からあんなことをされた上で求められてしまっては燃え上がらないわけがない…それに、股間をさわるそのトリスの手はやや震えているし、顔が真っ赤なのを考えれば、いじめがいもあるというものだろう。 

俺は勘定をすませモニクに見送られながら自室に向かった。 

「可愛い子をなかせちゃだめよ?」

と声をかけるモニクからギルドの冒険者用の情報紙を貰うのも忘れない。 
魔剣の所有者ともなると色々な仕事から声がかかるが、出来るだけ短期間で稼げて儲かる仕事を探さなくてはな…しかしなんだ、少女を宝石に閉じ込めて売りさばく誘拐団の討伐ってのは。

「んんっ…んむっ…っふ…んんっ…」


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