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勇者の子づくり生活
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者の子づくり生活 3

どれだけの時間が経っただろうかファリスの体力は限界を迎えていた。
だがそれでも尚、ファリスの欲望は満たされずフローラの中に子種を吐き続ける。

「フローラ!イクっ!イクよ、フローラ!!」
『……』
「また出る!出るぅ!!」

子種を吐き出す度にファリスの生気が失われる。
髪は抜け落ち頬は窶れ、次第に体が骨と皮へと変わっていく。

「そろそろ、こ奴もお終いじゃな」
「デる…出ルぅ……っぅ……」

ファリスが最後の射精を行うと体は灰になり消え去った。
老婆はそれを見届けるとフローラの膣穴に宝玉を押し込み、フローラの体に集められた魔力を宝玉へと吸収させる。
全ての魔力が宝玉へ注がれるとフローラもまた灰となり消え去った。

「完成じゃ!魔王様の復活じゃあ!」

老婆の叫びと共に宝玉が砕け散る。
解放された圧倒的魔力が渦となり広間を埋め尽くし視界を奪う。

「封印が解かれたか…そこには居るのは誰だ」
「オババでございます魔王様」

魔力の渦が落ち着くとそこに頭を垂れる老婆と引き締まった肉体を持った全裸の男が立っていた。
 
「ああ、お前か。ふむ……」

男が老婆へと手を伸ばす。
その掌が頭に触れると、その体は溶けるように男へと吸い込まれていく。

「なるほど、現状は分かった」

なにやら一人納得した男は、女たちの死体に目を向ける。
その足元から影が広がり、部屋全体を覆い隠す。
すると無造作にぶちまけられた肉片や血痕、最期の交わりの痕跡までもが沈んで消えた。

「ひとまずは準備を済ませてしまうか」

その引き締まった肉体を影の如きマントで覆い、広間の中央に浮かべた玉座に腰掛ける。
気だるげに手を振れば、影が城全体に染み出し全てを飲み込んでいく。
男の死体も無機物も、命のあるモノも関係なく闇に溶けてしまう。

「やっと静かになったか。人間は五月蝿くてかなわん」

欠伸をこぼしながら男――封印されし魔王は、目を閉じてまどろむ。
 
月が満ちてまた欠ける頃、王都周辺は命亡き闇に飲み込まれてしまう。
ふと目を開けた魔王。面白いことを閃いたと、ニヤリと笑うと指を弾く。
パチンと響いた広間の一角、そこに影が集まると四つの卵が生み出された。

「道化の勇者と最愛の姫、幼馴染と母親。これらが魔物を作り産めば、ふふっ!」
『おやおや。流石でございますな、魔王様』

魔王の玉座、その肘掛に女が現れる。
ドス黒い魔力を纏い、いかにも魔女といった姿。

「戻ったかオババ。いや魔術の女王、黒魔女」
「新しい体が、思いのほか時間が掛かりまして。申し訳ありませぬ」
「よい、今までの献身に免じてやる」
 
呵呵と笑う魔王に、妖しく笑みを浮かべ応える黒魔女。
広間を渦巻く魔力が更に深く淀む中、卵が脈動し始める。

「見よ、終世を成す家畜が生まれるぞ」
「ふふ。あれらゴミどもを、お役に立つ様になさるとは」

――なんと慈悲深い。
そう黒魔女は尊敬の声をもらす。
やがて一際強く蠢くと、腐敗した甘い香りと共に羊水が零れだす。
まずは金髪の人形の如き少女、健康的な赤髪の少女に銀髪の美女。
そして中心には、幼子のような体に不釣合いな血管の走る肉を生やす男の子。

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