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アラサー冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アラサー冒険者 31

偶然が産み出した、ランディの反撃であった。

「何故だ……なぜ我がイチモツがひかり出すんだ!?」
激しくうろたえる子爵を、両脇から押さえつけるたくましい腕と腕。
「な、なんじゃソナタら……は、離せッ、離さぬかッ!!」
子爵を捕らえたのは、2匹の見張りのオスウシに他ならぬ。

男性の胎内に吸収されてさえ、性的興奮でオスどもを引き寄せる芳香を放ち始めたのだ。
元々先走りを垂らすほどにたかぶっていたのだ。その効果は絶大であった。

「ウギャああッ、や、ヤメロ下郎どもッ・・・そのおぞましいものをしまえッ!!・・・そんな馬のようなモノが、我が尻に挿入るものか・・・壊れる・・・壊れグボフッ」
子爵の口ひげを蹴散らして、毛むくじゃらのオスウシのモノが口をふさいだ。
と同時に、後ろにあてがわれたそれも、尻を割ったのだった。

正気を失いかけたランディの濁った瞳に、壮絶な光景が写し出されたが、彼女の体力も既に限界が近づいている。
その唇をかすかに微笑ませると、ランディは最後の力を振り絞り、投げ捨てられた「風間の弓」を拾い上げた。

地獄の責めを味わう子爵と、それを楽しむ2匹のオスウシ。
夢中で互いをむさぼり合う彼らの目を盗んで、彼女は背中を向けてゆっくりと、しかし確実にその場から離れて行くのだった。

▽▲▽▲▽▲

バシャッ。
ザバァッ。

ヘンドリー温泉郷。
その露天風呂に舞台は戻る。

熱い湯を頭から浴びせられ、シーマは目を覚ました。

「イイカゲン オキロ メス」
人以外の生物が無理に話しているような、聞き取りづらい公用語が彼女の耳に響く。
シーマは細く目を開ける。空になった木製のタライを抱えたオスのミノタウロスが2匹、よだれを垂らして立ちはだかっていた。

「グッフフ……イイケツ、イイチチ」
「オウ、コレホドデカイノハ ウチノ メスドモニモ ナカナカ イネェ」

「このッ、寄るんじゃねぇッ!!」
威勢良く怒鳴りながら立ち上がりかけたシーマであったが、その両腕は荒縄によって後ろ手に縛られており、自分で身を起こすこともできない。
気付けばシーマの身体には、粗末な荒縄以外のものは一切身に付けられてはいない。
バランスを崩して再び地面に倒れ伏してしまい、彼女の自慢の乳房が身体の下敷きになってつぶれてしまうのだった。

「オトナシク シロ!!」
容赦のない蹴りが彼女を襲う。

「ウグッ!!」
しかし。

「…ッく……だいじょうぶ……シーマ!?」

「アンナッ、て、てめぇ?」
上から覆い被さるアンナを見上げるシーマ。

シーマの尻が蹴られる寸前、アンナが身を挺して彼女をかばったのであった。
「イタタ……せっかくかばってあげたのに、"てめぇ"はNGでしょ?……ああ、ちなみにエヌジーって言うのはね、ノー…」
「るせぇ、元はと言えばてめぇが砥石をッ」
「そ、そうね……ごめんごめん」
ペコペコ頭を下げるアンナもまた、豊満な腕を背後にまわされて縛られていた。その背中には、たった今蹴られて出来たアザが浮かんでいる。
「アタシはそっちじゃねーッ!!」
「そ、そうか……ごめんごめん」
「そっちでもねぇッ!!」
老眼鏡が無いせいで、オス牛と仲間の区別も付かないらしい。
リボンを失なってほどかれた黒髪が、ペコペコ頭を下げる度に水滴を飛ばした。
「ごめんね、牛のちんちんとあんたのオッパイの区別がつかなくって」テヘペロ

「て、テメェわざと言ってるダロッ!?」

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