PiPi's World 投稿小説

アラサー冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

アラサー冒険者 1

その一団は全員女だった。三人は冒険者で、それぞれ事情があって流浪の身となり、居場所を失いつつも助けあって特技を生かしあうことでうまく食いつないでいた。
しかし、問題があった。それは依頼人の目だった。冒険者ギルドというある程度の信頼はあっても世間は保守的で、せめて一人は男がいないと都合が悪い。彼女達も人の妻や祈りの日々の頃に冒険者といえば、勇猛で義侠心あふれる男性という先入観があった。
冒険者ギルドの決まりに女の戦士については、鎧は必ず露出度が高くて最低限の箇所を覆う作りに限られるというのがあり、登録の際に知ったアンナはそれを意識してか稽古を怠らず鍛えることで弛みや衰えに抗ってビキニアーマーを着こなしていた。
マリア以外は結婚した経験があり、ある程度男の扱いに慣れていたので、名目上の男性リーダーを用意することでうまく仕事を獲得していた。
人選に関しては冒険者っぽく見えればいいので、特に実力は求められず、むしろ背が高かったり人相が悪くなければ十分だった。逆に、実力はあっても小柄だったり子供っぽい言動が目立つ人材は避けられた。
臨時メンバーは熟女が言うように振舞う都合のいい存在だったが、組めば高い確率で肉体関係を持てたので、これまで目立った不満はなかった。
十代中頃で結婚や出産が行われる事も少なくないので、三十代で男を知らないはずがないし、娼婦の経験がある者もいた。
パーティーのうち一人はギルドの一員でなくてもいいとの決まりをうまく利用したものだ。本来は案内役や臨時の専門家の枠で、十二歳以上という制限しかなかった。
未亡人の剣士のアンナと離婚した盗賊のシーマが考え出したもので、教義の解釈と戒律の問題で閉鎖された修道院の元シスターのマリアは微塵もそんな企みを連想させないのに都合のいい証人として機能していた。出産経験のあるアンナや結婚するまでは春を売っていたシーマに対し、マリアは冒険者になるまでは男と寝たことがない。
尤も最近はアンナとシーマの活躍のお陰で女だけのパーティーでもやっていけるようになったので、名目上の男性リーダーを立てる必要もなく、こなせる依頼も結構あった。
しかし、今度は別の側面で問題が生じていた。

「あ〜あ〜ちきしょー!男が欲しい〜〜〜」
「そうよね〜こうも男日照りじゃ、ストレスが溜まるわ…」
「しかし、そんな都合の良い存在はいません」
男が欲しいとぼやくシーマにセックスできないとストレスがたまるとアンナも同意する。
マリアは自分らの都合に適合するなど簡単にいないことを呟く。

実はマリアもシーマとアンナに感化され随分と丸くなっていた。

「贅沢いわないわ。巨根で可愛らしい坊やを私達用のいいおもちゃに出来ないかしらねぇ〜。できれば私達で筆下した〜い」
「そんな夢見たいな話しあるわけねえだろう〜いたら嬉しいけど。ガキにあたしらの性欲を満たす奴なんていねえよ!」
「それが現実よね…」
「まあまあ、お二人とも元気出して下さい…あら?」
自分達の性欲を満たす牡不在の状況にアンナとシーマは愚痴をこぼし、マリアは宥めると何かに気付く。

「おい、マリア…」
「あら、どうしたの?」
「何かうめき声がしません?」
「確かに、女の声ね」
「しかも、そう遠くねえ」
何所からか、うめき声がしてるとマリアの言葉にシーマとアンナも耳をすましていると、生々しくあえぐ女性のうめき声の存在二人も気付く。

『おう!おう!〜おう!おう!〜』
33歳の未亡人美熟女剣士アンナの胸は、これから目の当たりにするであろう淫靡な光景への期待へと弾むように高鳴る。
胸の高鳴りに呼応するかのように、彼女のむっちりした太股の最深部は確かめるまでもなく、垂れ流す寸前まで濡れてしまっていた。
それは彼女の両隣で息を潜める、世慣れた態度のせいか30半ばに見える熟れきった女盗賊シーマと30前後くらいの金髪女神官マリアの二人も同様であった。
ほんのわずかな間の冒険者稼業が、彼女たちをすっかり雌犬のように変貌させていたのである。
『・・・おう!おう!〜おう!おう!〜・・・』
33歳の剣士を筆頭にした3人の熟女冒険者たちの淫らな期待を煽るように、先刻からの女の嬌声も極みに近づいて行き、三人は先を争うように茂みを掻き分け、ついにその光景を目撃したのだった。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す