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アラサー冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アラサー冒険者 29

灰色の泥しぶきをものともせず、ランディは喜び勇んでそれを追った。
血液混じりの泥水を頭からしたたらせ、彼女は意気揚々と子爵のもとへ馳せ戻る。
その口には、ぐっしょり重く泥を吸ったハンカチーフがくわえられていた。
「おお、良い子だ……お前は良い子だ、ヨーシ、よしよし、それ行けッ!!」
投げる子爵と、投げられた物を口にくわえて持ち帰るランディのやり取りが繰り返されて行く。
せっかくぬぐわれたランディの全身は、見る間に泥まみれになっていった。
「よーし、ヨシヨシ良い子だ、良い子だ……」
こびりついた泥と、尻肉の合わせ目からあふれる蜜液をまきちらせて尻を振りたくるランディの頭を、再びなでくりまわしながら、子爵は自分のズボンの前合わせ部分をゴソゴソとくつろげ始める。
「……そーれ、オマエの大好きなご褒美である……とくと味わうが良い」
だらしなく垂れ下がった玉袋ごと、白髪混じりの恥毛におおわれた陰茎がランディの目の高さに出現する。
それは中高年特有の加齢臭を放ちながら、既に半勃ちの状態を示していた。
だが。
「ギャあんッ!!」
待ちきれずに飛び付いてこようとするランディに、再び平手打ちが見舞われる。

「ええい、汚れた身体で近づくでないと言うに!!」
殴ったせいで付着した泥を必死で払いながら、
「これこれオマエたち」
急に背後の2匹の見張りを振り返ると、
「黙って見ておる暇があったらホレ、こやつの汚れをどうにかせぬか!!」
子爵は高飛車にアゴの先で促しながら命じるのだった。


断るほどの事もない簡単な用事であった。
だが、泥汚れをぬぐう物の持ち合わせのないミノタウロスたちである。
数秒ためらっていたが、やがて顔を見合わせると、唯一身に付けていた毛皮の腰布を脱ぎ、全裸になった。
二人とも子爵同様、半勃ちの肉茎をさらけ出しながら、それぞれの手には脱ぎたての毛皮が握られている。
これでランディをきれいにしようと思い至ったようである。
その様子を理解した子爵も、口ひげの先端を整えながら無言でうなずいた。

それを合図に、巨躯に似合わぬ身軽さで2匹が飛びかかった。
着地の衝撃を両足が吸収するが、それでも肉棒は激しく上下動する。
ミノタウロスに押さえつけられるまでもなく、ランディは仰向けになって、泥だらけの姿態を2匹にさらけ出した。
それはさながら、服従の意を示す野性動物の姿に似ていた。
だが、半開きの口から舌先を覗かせて呼吸を乱すさまは服従ではなく、淫靡な行為への期待に満ちあふれていた。

はやくして。
さわって。
そのチクチクする毛皮で、あたしをこすって。

「顔に書いてある」という慣用句がそのまま、ランディの姿であった。
2匹が近寄る空気のうねりさえも感じ取って、両胸の先端はかたく尖り、股間は新たな湧き水をさらに染み出して、周囲の泥を押し流す。
やがて彼女の期待通りの行為が始まり、期待以上の快楽が思考を蕩けさせてゆく。
固いイノシシの毛皮が、付着した汚泥をこそげ落としながら、ランディの乳首をチクチクと引っ掻いてゆく。

でも、それがいい。
それがもっと欲しい。

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