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アラサー冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アラサー冒険者 21

「……なあ?」

スコルの声にならないささやきが、マリアの顔をおおう指の隙間をかすかにひらかせる。

「おれ、あんたを助けたいけど、昼間のアレが初めてでさ、その」
顔を赤らめながら、たどたどしく説明を始めるスコル。
「ほんとはさ、どうしていいかなんて」

・・・まるでわかっちゃいないんだよ。

そう言いかけた彼の唇を、伸ばされたマリアの指先がふさぐ。

「いいのよ…」
白い大蛇がからみつくようにスコルを抱き寄せて、耳元にマリアがささやきを返す。
「…その気持ちがあれば充分ですから」

その言葉に突き動かされたスコルと、爪先を立てて相手の先端に自分の腰の中心座標を合わせようとするマリアの動きとが、見事に重なりあう。

「「はぅッ!!」」

同時に吐き出されたふたりの吐息の音色もまた、自然な和音を奏でたのだった。

(うっ、うっ、うっ、うっクゥッ!!)
さんざん焦らされたスコルはその直後、たてつづけに精を放っていた。
それでも全く彼自身が萎えることなく、荒々しい抽送が続く。
萎えるどころか逆に、スコルの根元の辺りが急激に膨張する…

(あっ、あっ、あっ、あっクゥッ!!)
挿入直後のえぐられるような快感から、いきなりの連続射精の快楽コンボがマリアの胎内に叩き込まれる。
大量に精を放ったにも関わらず、衰えるどころかますます激しく繰り返される行為に、さすがのマリアもただ相手にしがみつくしことか出来ない。
さらに、不自然に膨張した相手の肉棒の付け根がまるで新たな亀頭冠のように張り出して、彼女の入り口近くの肉ビラを引っ掻いてゆく。
(すごい・・・ッ)
最奥部を先端に、入り口手前の壁を根元に、同時に攻め立てられている。
マリアにとっては初めての感覚であった。
(すごいですわ・・・出しながら、射精しながらずっと、ずっと動いてるゥ・・・)

・・・獣化していなければ、普通の人間と何ら変わらないワーウルフ族。
そんな彼らの唯一といっていい特徴が、この性交時の現象である。
ヒト族とは比較にならぬ大量の先走りを放ちつつ、肉茎の根元が膨らむことでそれが栓の役割を果たし、結合を持続させる。
その結果が、犬の特徴でもある妊娠率の高さと、同時に多くの子を出産できる、子孫繁栄のメカニズムとなっているのである・・・

ふと、スコルの視線の気配に目を開くマリア。
激しい抽送は止まぬまま、彼が何かを問いかけるように見つめていた。
マリアもまた、彼の動きに合わせて尻を浮かせる行為を繰り返しながら、
(ああ……そういうこと)
スコルの不安を察して、唇を開く。
「いいのですよ・・・ッ」
スコルの両目が大きく見開かれる。
「そのまま・・・どれだけされてもわたしたち、だ・・・だいじょうぶ」
スコルの太い腕に抱かれ、壮絶な快感に言葉を途切れさせつつも、
「・・・だいじょうぶだからっ、出して?・・・怖がらないでいっぱい、いっぱい出してェッ!!」

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