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アラサー冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アラサー冒険者 20

「片方ばっかりは、ダメですゥッ」

そんな風に女性のほうから懇願されては、スコルならずとも希望に応えざるを得なかったろう。
「ああ……ああ……ああっ」
汗まみれの全身をガクガクと波打たせ、マリアは歓喜を身体全体であらわした。
唾液からかすかに湯気のたちのぼる左の乳首には、スコルの右の指先が刺激を加えてくる。
身悶えしながら、マリアは腰骨の辺りにぶつかる硬いものに刺激を加えるように腰を浮かせて相手を鼓舞するのだった。
荒縄を束ねたようなスコルのたくましい太ももをはさみつけるマリアの中心は、既に小水を漏らしたように濡れている。
ウエストを包むコルセットと同じレースをあしらった白い下着のそこは、嬉し恥ずかしいシミがくっきりと浮かんでいるはずだった。

(あ?………つ、冷たい!?)
太ももに密着する液体の感触が、マリアの肉体に起こった現象をスコルに伝えてしまう。
(………?)
甘美な体臭と汗の味はまだ味わい足りなかったが、スコルは乳首を口から放した。
密着している腰を浮かせ、極小の下着に包まれた相手のその部分を覗きこむ。
「ハァ……」
スコルの行動の意味を察したマリアは、羞恥と期待の入り混じったため息を、顔をおおった両手の指の隙間からもらすのだった。

「………!?」
目線を下方へと向けたスコルはまたも驚愕する。
この時代、まだまだ技術者も流通網も発展途上である。
そんな時代の貴重なレース生地をふんだんにあしらって、恥部を隠すよりも魅せることに重きをおいた先鋭的なデザインの下着であったから、その中身の透け具合は格別なものだった。

が、彼が驚いたのはそんなことについてではない。

濡れてシミが広がったレース生地を透かして、マリアの陰核がぼんやりと発光していたからである!!

(ああ・・・)
喉の乾きがいっこうに収まらない欲望への飢餓感が、彼をさらに行動させる。
血管の浮いた腕に小さな傷痕の目立つスコルの両手が、そっと下着のウエストに掛かったのである。
生来は野性味溢れる牡の獣のはずである。
しかし今のスコルはまるで、大切な贈り物の中身が壊れたりせぬよう、また、結ばれたリボンと包みを破らぬよう、あせりをおさえた優しい仕草で
その中身との対面を果たそうとしていた。

白い下着が逆三角形に裏返って、尻と太ももの境にあるくぼみに引っ掛かるのと、スコルを手助けするかのようにマリアの腰が浮くのが同時であった。

薄い綿毛のような、赤子の産毛程度の恥毛がかすかにそよぐさまをじっくり眺めている間もなく、障害物のなくなった下着はマリアの両足首をすり抜けていったのである。

半開きになったマリアの両脚の奥で、それはまるで2枚の貝殻をくつろげた真珠貝のように虹色に輝いて見えた。
覗きを開始してからもうずっと、おあずけを食わされていたスコルであったが、しばしその生命の神秘に魅入られてしまっていた。
この世にこんなものがあったなんて。
これと同じものがきっと、あのランディにもあるだなんて。
そんな当たり前すぎることが、彼には不思議でならなかった。
(もっと、見たい)
そんな、あまりにも自然で当たり前過ぎる衝動が、マリアの両ヒザをつかんで、ひらかせる。
(ああ・・・)
空気のすべてを吸い尽くすように、スコルは大きく深呼吸する。
唾液のそれとはまた異なる甘酸っぱさが、鼻腔を突き抜けて脳の中心をしびれさせた。

ズキン、と。
そのしびれが血液の流入を加速させ、自分のソコを跳ね上がらせるのをスコルは実感した。
そして、自分自身の身体に意識が向けられたその一瞬が、彼の次の行動を決定付けた。

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