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アラサー冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アラサー冒険者 16

普段はケンカの絶えない3人組なのだが、いいオトコの話題と気に入らない奴の悪口、各地の名産品(主にスイーツ系)の味についてや、赤裸々過ぎる性の話題によって彼女らは団結する。
そして、特に他人の恋バナが話題になったとたん、情報提供者を置き去りにハナシが独り歩きしてしまうのだ。

たとえ冒険者であっても、アラサー女子の生態とはそうしたものである。

「な、なんも知らねーくせに勝手なこと言ってんじゃねぇよこの」

・・・ピタピタ。

「ハイハイ、判ったから犬ッコロは大人しくしてな〜…」
シーマの銀ダガーが、叫びをさえぎられたスコルの頬を叩く。
「…おいアンナ、始めていいぜ?」

ちゅっ、チュッ、チュゥウッ。

「・・・って、もうオッ始めてやがるよ全く」

アンナの柔らかな口付けが、スコルの少し濃いめのモミアゲの生えた耳元から、がっしりした首筋をたどり、たくましい胸板の上に浮き彫りにされた鎖骨に吸い付いていった。

「いい?スコル君」
突きだした唇を、スコルの胸筋中心にある小さな突起物へと滑らせながら、上目遣いでアンナがささやく。
「まず自分がどうされて気持ちよかったかを知ること・・・あとは、されて気持ち良かったことを相手にしてあげるの。自分勝手にヤりたいことをヤるのはNG。コレ基本」
「ちなみにNGは、ノーグッド・・・そんなことしちゃ駄目って意味ですよー………シーマさんも覚えておいて下さいね?」
「るせーぞマリア!!バカにすんな!!」

彼女らの話が耳に入っているのか否か、両目を閉じて唇を噛みしめるスコル。
彼の反応を見上げながら、首筋にまわしていた両手をアンナは下方へなでおろしてゆく。

「くすぐったいでしょ?・・・でも、この"くすぐったい"に"恥ずかしさ"が加わると、同じことをされているのにいつの間にか、"気持ちいい"に変わってしまうの・・・不思議でしょ?」
そこまで言ったアンナのため息が、小粒なスコルの乳首にかすかに生えたうぶ毛をそよがせる。
「……ねぇ、スコルくん?」
固く尖った先端の周辺を指先がなぞる。
「キミのここ……舐めてもいいかしら?」

「やめ、ヤメロ馬鹿、おかしなことすんじゃねェッ……ック」
大声で怒鳴りかけたスコルの声が、ほんの一瞬のひと舐めで妨害される。
「………んフフ・・・チョッとした拒否の言葉や抵抗も、興奮のスパイスになるのよ?」

舐めたばかりの唾液で濡れたそこを指先でもてあそぶ。
「でも、本当に嫌がってることはしちゃダメよ?……そんなときの女の子は普通、目を開けて、
キミの方を見て拒絶してるから覚えておいて?………もちろん、うっとりと両目を閉じたままで"やめてェ"とか"嫌やァ"とか言ってるのはむしろ、"して欲しい"のサインなの……そう」

「ちょうど……今のキミみたいに」

思わず本気で拒絶しようとスコルが目を見開くのと、アンナの半開きの唇が乳首におおいかぶさるのが同時であった。

唇に閉ざされた密室のなかで、舌が踊る。

「きゃうンッ!!」
スコル自身でも信じられないくらい、まるで子犬の悲鳴のような情けない声があふれでて、彼は再び目を閉じてしまっていた。
「アッ……やめ、駄目ェッ」
暖かな舌が産み出す刺激が彼の思考を甘美に鈍らせて行く。
刺激に翻弄された意識のなか、スコルはアンナの冷たい指先が毛皮の下履きに滑り込むのを感じていた。
「あっ!?……さ、触るなァッ!!」
恥ずかしさと裏腹の快感に、スコルは思わず叫んでしまう。
が、既にすっかりヌラヌラと歓喜の涙を流していた鈴口をもてあそばれ、腰が砕けてしまう。
「うふふ……ですからスコルくん、本当に止めて欲しかったら、ちゃんとわたしの目を見ておっしゃっていただかないと」
満足げに微笑むアンナは、もう片方の乳首に舌を這わせ、パンパンに膨れた袋を転がしながら鎌首のふちをくすぐる。
スコルのそこはもう、挿入を待ち焦がれる女のそれのようにグショグショだった。

「アアもう、コレやっぱり邪魔!!」
彼女自身の吐息と湯けむりに曇っていたメガネを、アンナは投げ捨てる。
「ついでにコレも邪魔ッ!!」

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