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アラサー冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アラサー冒険者 15

やがて、二人のいつ果てるとも知れぬ無駄話にしびれを切らしたマリアは頭から垂らしたウィンプルを振り乱して叫ぶ。
「さあさあ、後がつかえてるんですからアンナさん!!……はやく先攻をお始めになってくださいッ!!」
首から下は全裸ではなく、アンナのそれをさらに大きくしたようなまさに"化け乳"のみを露出していた。
その下からは、純白に統一されたコルセット状の下着におおわれている。
なんとも背徳的な眺めであった。
「はぁ〜い、先生ごめんなさぁ〜い♪」
マリアに急かされたアンナもアンナで状況を面白がっているらしく、片手を勢いよく上げて、まるで学導院の学生のように返事をしたものである。

「んフフ……そんなに緊張なさらないで?」
アンナはムッチリした両腕を真正面から彼の首筋にからめると、上品な微笑みを浮かべたままでじっと、スコルを見つめた。
不思議と育ちの良さを漂わせる妙齢の女性の、しかし淫靡な眼差しは、緊張感どころかスコル自身の膨張感をさらに高めてゆく。
「メガネを掛けて拝見すると、目付きが鋭くていいわ……今にも噛みつかれてしまいそう、ね?」
半ば湿った毛皮の下履きを押し上げ続けているスコルの先端は、彼女の柔らかな下腹に触れてしまうほどにたかぶっている。
「ふふ……熱くなってる」
うっとりとした表情でつぶやきながら、アンナのはち切れそうな腰が、たるんだ下腹に触れたスコルの部分を刺激するようにくねり始めた。
「湯気でメガネが曇ってきちゃったから……もう少し近くで、顔を見せてくださいね?」
刺激を加えながらささやくと、見つめたままのアンナの顔がスコルにグッと迫ってくる。

ついぞ女性をこれほど近距離で見つめたことのなかったスコルは、恥ずかしさと戸惑いで反射的に首を反らしてしまう。

ちゅ。

そのせいで無防備になった彼の右頬に、アンナのすぼめられた口付けがヒットして、わざとらしい吸引音をたてた。
「隙あり、でしたわよ?」
酒臭さの混じった、しかしどこか薔薇のような残り香を漂わせる彼女の吐息がスコルの鼻孔を、同時に彼の古い記憶をくすぐった。

・・・幼い頃のことだ。
ひとりで勝手に子鹿を追いかけたすえ、親鹿の反撃で負傷した時。
助けてくれたランディに、尻をさんざんひっぱたかれた後、同じように顔を寄せて口付けられた記憶が甦る。
唾液による傷口の消毒行為であったと、大きくなったスコルはそう理解している。
ただ、その時も同じように、ランディに顔をなめられた記憶がある。
受けた擦過傷のほとんどは、背中や腕だけだったはずなのだが・・・

「……どうして、目を合わせて下さらないの?」

のどに絡んだような、低く甘ったるいアンナのささやきには明らかに、恥ずかしげな反応しか見せないスコルへのからかいの気持ちがこもっていた。
「昼間はメスウシをオモチャみたいに犯していたくせに、今はどうしてこんなに恥ずかしがり屋さんなのかしら?」
「そりゃあ、昼間以上のブタウシ相手じゃさすがにヤりたい盛りだって逃げたくな」

ドカッ!!
パラパラパラ……。

「・・・今よけいな事言ったらコロス」
「…はい」

アンナの剛腕が、シーマの背後の脱衣場を"壁ドン"した結果、握りこぶし大の小窓が新たに出来上がっていた。

「…もしかして、どなたか心に決めたお方でもいらっしゃるの?」
またも瞬時にバーサークが解除されたアンナが、しっとりとした声音で質問を投げ掛ける。
「うぅっ………」
いきなり核心に触れられたスコルの顔は、哀れなほど赤面してしまった。

「……どうやら図星のようね♪」


「それじゃあ行きずりのあたしらなんかとヤりたかぁ無いよな〜?」
「でも、それだとあのときのウシオンナを襲ってた勢いが説明つきませんねぇ・・・」
3人の疑問符を浮かべた視線に注視され、ますます顔を赤らめるスコルだった。

が、

「ああそうか!!」
パン、と、無防備なスコルの尻をひっぱたくと、
「この犬ッコロったらアレだ……大好きな彼女を落とす日のために、ウシオンナで練習してたんじゃねーかァ!?」
確信しきった顔でシーマが言い切ったのだったが。

コレがいけなかった。

「成る程〜!!!」
「ねぇねぇ、キミみたいな子がそこまで頑張らなきゃいけないような相手って、もしかして歳上かな〜!?」
「…そうですね!!…この子くらいだとチョッと背伸びしてみたい年頃なんですよね!!」
「ナアナア、その人いったいオメーの何コ上?………3つか?…それとも5つかァ!?まさか10コ上とかじゃ・・・ウラヤマシイなんてもんじゃねぇ、そいつぁ犯罪だぜハンザイ」

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