アラサー冒険者 13
哀れなランディが気を失う瞬間にきいた、これが最後の言葉であった。
そして。
唇と、胸の谷間。
そして前後の穴。
オス牛4匹同時に相手をさせられる新婚初夜が、花嫁が意識を失っても容赦なく、3組目にさしかかっていたのである・・・
フゴッ!フゴッ!ブモモッ!
気絶し人形のようになってしまったランディを容赦なく貫く四頭のオス牛。
人狼の身体能力のおかげでどこも傷ついてはいないが、腹は流し込まれた雄汁によって異様に膨らんでいた。
その様子を発情した目で視姦する、まだ女の肉体にありつけていない二組。いや、既にランディに空撃ちするまで絞り尽くされた先客の二組も一緒になって取り囲んでいる。
不意にランディの性器を犯していたミノタウロス…ギガという名前の牡が腰を引き、絶頂寸前の肉棒をゆっくりと引き抜いていく。
プシャアッ。
まるで大量の小便のような子種が尖端から噴出し、白目を剥いたままのランディに降り注ぐ。
それを合図に、胸の谷間と肛門、そして口腔を犯していた肉棒が同時に弾けたのだった。
口内に収まりきらなかった汚液が、唇の端と鼻孔から噴出する。
(キ、キモチイイ・・・コ、コンナ、グアイノイイメス、ウマレテハジメテダ・・・)
このギガという、牛族の勇者の名を受け継いだはずのオスは、その名に反して一族いち矮小なミノタウロスとして、常に蔑まれてきた過去を持つ。
(コ、コレデ、オレモ、イ、イチニンマエノ、オス、ダ・・・)
年頃になっても、老いたメスにすら相手にされず、たまたまメスにあぶれた仲間の一部からは、ふざけてカマを掘られるみじめな日々の連続であった。
どうにかして、今まで自分を苛めてきた仲間たちを見返してやりたい。
日々だらだらとそう思うばかりで、周囲に認められるための努力をほとんどしなかった彼の歪みきった名誉欲に目をつけ、ギガを通じて一族を掌握し、今回の犬姫襲撃と拉致を実行させたのが、かの昆虫人間バグーなのである。
メスを犯す順番の一番最後どころか、参加させてすらもらえなかった彼が、集団の3番手とはいえ破格の中堅クラスの扱いにありつけたのは、こうした事情があったからである。
「ああコラコラ、ギガ?・・・そんなにたくさん飲ませたら、流石の犬姫さまも食あたりを・・・むっ?」
豪気に振る舞うギガをたしなめるバグーであった。
だが、
「・・・グモモモモモモモーーーーゥン!!!」
その時だった。
不意に、この洞穴全体を地鳴りのように揺るがして、ひときわ大きな叫び声が響き渡った。
それは、あたかもランディの破瓜を祝福する地獄の鐘の音のように空気を震わせた。
叫び声の振動が、崩れかけた鍾乳石を震わせて数本を破壊する。