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勇者が○○○で世界を救う!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者が○○○で世界を救う! 1

ここは我々の生きる世界とは異なる世界……。
今、この世界の平和は魔王とその配下である魔物達の軍勢によって脅かされていた。
そこでとある国の王は、五百年前に魔王を倒し封印した勇者の子孫達を城に召し出し、魔王討伐を命じる事にした。

‐王宮の広間‐
「そなたらが勇者の子孫か!?」
「「「はっ、国王陛下!!!」」」
集められた勇者の子孫達は自称も含めて三百人近くいた。
何せ五百年も経っているので無理も無い。
それでも今日ここに集まったのは子供や老人を除いた戦える者だけである。
王は言った。
「では行くが良いお前達!この中で見事魔王を倒した者には姫を嫁にやる!領地も与えて貴族にしてやる!お前達、励めよ!」
「「「おぉぉーーーーっ!!!!」」」
勇者の子孫といっても誰もが良い暮らしをしている訳じゃない。
立身出世のチャンスに皆のモチベーションは一気に上がった。

その後、とりあえず三百人の勇者の子孫達は、旅立つ前に気の合った者同士でパーティを組む事にした。
「うーん、弱ったなぁ……;」
女剣士アルミラは困っていた。
彼女は冒険者として少しは名の売れた剣士だったが、見事な赤髪に誰もがハッとする美貌と男好きのする巨乳巨尻のナイスバディの持ち主で、それでなぜ困るのかというと、実力のある者達からは「パーティ内に美女がいると不和の元になるから」と敬遠され、中〜低レベルで声を掛けてくるのはどいつもこいつも下心ありの連中ばかり……。
「しかたない、こうなったら一人で行くか」
溜め息をつきながらそう決めて広間を後にしようとした時、彼女の目に一人の冒険者の姿が留まった。
それは十歳前後の少年だった。
(何であんな子供が……?)
アルミラが感じた疑問は他の者も同様らしく、頑張って色んなパーティに声を掛けているが、彼の姿を見るたび誰もが先ず驚き、次には苦笑あるいは失笑しつつ首を横に振るのだった。
まったく何かの間違いでこの場に来てしまったとしか思えないが、アルミラは何か感ずる所があったのか、自ら少年に歩み寄り声を掛けた。
「ねえ君、あぶれたなら私と組まない?」
「え!? い、いいんですかお姉さん!?」
「ええ、私もだから。アルミラよ、よろしく」
明らかにひ弱そうに見える少年。

筋肉質ではないため、魔物と戦闘になった時は後援で支援してもらうか、あるいはどこかで隠れてもらうしかないだろう。

「早速だけど、君には何ができるのかな?」

もし魔法が使えるのなら、願ったり叶ったり。
アルミラは幼少の頃より、とにかく身体を動かすのが好きで、魔法学には多少の心得はあるが、いざ魔法を行使しようとすれば必ず失敗してきた。

理論や魔法のイメージはできるのだが、成功した試しがないため、アルミラは実戦では魔法を使うことは禁じたのだ。
だがしかし、魔法なしで魔物と戦うなど自殺行為も良いところ。
魔物は人間とは異なり、異常な体力を持っている。頭を潰すか、心臓を潰すか、大量の血を流さない限り、魔物は死なない。

だから、もしこの少年が魔法を行使できるのなら、魔物と同じレベルで戦えるのだ。
「魔法です」
「流派は?火?水?強化系?」
アルミラは魔法に複数の系統があるのを知っていた。
「拘束化です」
「それで敵を倒せるの?」
「動けなくするんです。抵抗できなくすれば、奪わなくていい命もあります。古くは罪人、それから猛獣なども」
少年は最もわかりやすい形で、流派の根本と役割について伝えた。
「組む相手によって、善にも悪にもなる、そうでしょ?」
「そうやって歴史の流れの中で生き残ってきました」
本来は平和的な一派で、魔法全般が弾圧された時期も影響力が弱く哲学的な面が強いとして逃れてきたと語る。
「それで十分よ。魔物は人とは相容れない存在だから、私が斬る」
「お姉さんの得物は?」
「この二本よ。男ほど腕力はないけど器用な方なの。
こっちで防具や甲羅の隙間を斬って、こっちは急所を突き刺す」
アルミラは見るからに軽装の剣士で、両手に剣を持って戦う流派でそれぞれ特徴に特化した剣を巧みに操る。
魔物を倒すにも最適であり、勇者に多く見られる剣の重さや長さだけに頼るものよりも対策を練られ難く見えた。
「鎧はそれですか?」
「そうよ。敵に背は見せないから、背中は守る必要ないの」
「軽装ですね」
「王宮に来たんだから、ドレスは当然でしょ。露出度ばかり上げてもね。これみよがしに
ビキニ鎧の人も筋肉ばっかり目立ってるし、肩をいちいち守るのも体捌きできてないからよ」
アルミラは濃い青のタイトなロングドレスで、サイドスリットが入ってるのがかろうじて剣士のアクティブさを反映させていた。
防具と呼べる箇所は胸からウエストと腰の大垂は正面だけで、金属製ながら
鱗状のを組み合わせており豊満なバストからくびれたウエストの曲線に対応させていた。
「これでも、色選びは工夫してるのよ。魔王側は黒に赤でしょ」
少年は赤い髪はいいのかと感じても口にはしなかった。
肌は見せてないのにボディラインはくっきりしてるが、
よくフィットしていながらも小さい防具は金属でも派手な光沢は出さずにいぶし銀である。

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