マッスル・ウィッチ 21
眼下では童貞君、いや元童貞君が固く目を閉じ唇を噛み、ビクビクとその身をよじらせている。
太股や尻が細身で小柄な身体の上に座っている、微妙な腰の落ち着かなさ加減。
その何かと感覚的なタイムラグが起きる中でソニアは認識した。
これもう、はいってるだろ?と。
「あ…っ?」
それを認識したソニアの膣内は切り傷が開くかの痛みと甘い痺れに吐息が漏れた。
子供より大きく大人よりは小さい手頃な竿、そして彼の愛撫で手繰り寄せられた官能の細波が、堰を切った。
荒波を漂う浮遊感、これが『イク』という事なのだとソニアは本能的に理解した矢先、何か漏らしたかの様な錯覚を味わう。
失禁とは違う何か、膣内の半ば辺りで縮こまってゆくモノ。
ソニア自身の中に居座る硬度を失ったそいつが弾き出された。
つまりそれは、ハインケルが入れただけで射精・・・
筆下ろしを一瞬にして終えたと言う事だ。
ソニアはこの生意気な冷徹少年に『ざまあみろ!』と言ってやろうと口を開きかけたが、出たのは涎・・・
だらしなく涎を足らしてしまうソニアもまた、入れられただけで達してしまったのだ。
つまり、相討ちと言う事だ。
「ふむ、尻殿・・・ハインケルは早合故に装填も早いし弾数も豊富だぞ」
「ふひゃっ?!」
ソニアの股をぺチンと叩く少年の肉竿。
瞬く間に回復したそれは、先端が剥けきっていた。
どうやら縮めば仮性包茎だが、勃起すれば剥けるものらしい。
「・・・ハインケル・フォン・ハイデルガルト」
「はいっ!、先生」
フルネームでマリーに呼ばれ、ハインケルがソニアの下ながら畏まる。
「ハイデルガルト伯爵家の嫡男として、アイル公太子殿下の臣下として恥じない始末をつけよ」
「わかりました、先生っ!」
ハインケルは返事すると、再びソニアの腟内へと肉竿を突き入れる。
さっき達したばかりのソニアはたまったものではなかった。
「うおぉほおぉっっ!!」
上品とか女らしいとかそんなのとは無縁な声が漏れ、ソニアは身悶えする。
ハインケルは思ったよりは力強く、ふんっふんっっと声を漏らしながら突き上げていく。
いくら早漏君とは言え、一発出して落ち着いて突き上げできるようだ。
「先生、ソニア殿の胸が姉上より小さいのは何故ですか?」
「うむ、人には個体差があって、ロザンナは母上と同じく人より大きいのだ」
豊満美女のネリースの娘だけにハインケルの姉ロザンナは早熟だ。
同年代は当然だが、平均的に見ても相当大きな部類だろう。
一方、ソニアは慎ましやか。
パットの盛り方の多さに彼女の乙女心が垣間見えた。
故に当然、この師弟の会話は無い胸にグサリと刺さる。
「騎士は鍛える故に少なくなる傾向なのだ」
「え、マリー先生は鍛えても大きいですよね?」
そしてマリー。
全身を筋肉の鎧に包まれながら、女性の象徴である乳や尻は丸みがあり大きい。
全身のそこだけに脂肪があると言う、ある意味規格外のボディだ。
今も動く度に、豊かで綺麗な紡錘形の乳がたゆんたゆんと揺れているのがソニアには目の毒だった。
「それは魔導の真髄故であろう」
「流石マリー先生です!」
意味は全く分からないが、マリーが言うならそうなのだろう・・・
もう考えるのも嫌に成る程人外である。
「胸なんぞ飾りにすぎぬ」
「飾りでも欲しいわっ!、んあっ!」
本人にその気は無いが、結果的に堂々と胸元のグレートマウンテンをデデンと誇示するマリーに半泣きのソニアが叫ぶが、ハインケルの突き上げに別の事で泣かされてしまう。
それにしても彼の精力は思春期要素だけではない。
ソニアの誤算。
このハインケル、精々がちょっと鍛えた一般人である。
本日の彼はソニア以前に、姉上ロザンナを含む側女候補のおフェラ練習台で、本来もう一発二発が限度。
…だったのだが、先程ソニアのHな意地悪で飲ませたアイルの精液…微弱な残留魔力が回復薬として働いたのである。
無論マリーはそうした効能を知っていたが、ご都合主義のエロ要素満載な副作用はないので(彼本来の実力で勝負出来ると)スルーしていた。
つまりソニアは十全の早熟な思春期男子を相手どる羽目になったのだ。
※ドSお姉さん気取った結果がこれだよ、そんなんだからお前はソニアなんだよ。
ハインケルはに発目を放ちながら、突き上げ姿勢から支点・力点・作用点で、正常位に入れ替わった。