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マッスル・ウィッチ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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マッスル・ウィッチ 16

表情を変えず、アイルの巨大竿を己の割れ目に飲み込ませて腰を落とす。
アイルの柔和な顔が一瞬にして歪む。

それは当然だ・・・
筋力で竿を締め付けられたからである。

「では、参る・・・」

マリーは両手を頭の後ろで組むと、腰を上下に振る。
それはセックス・・・ではなく、まるでスクワットだ。

しかも超高速・・・

竿が抜ける寸前で止め、アイルの身体に尻を打ち付ける寸前で止める。
それを超高速でやりきる。
凄まじいマッスルコントロールだ。

「んぃひいぃぃぃっっっ!!」

アイルからは悲鳴。
ぶるんぶるんとありえないぐらい揺れる豊乳に手を伸ばす余裕も、鑑賞する余裕も無い。
凄まじい摩擦で射精してもマリーのピストンは止まらない。
そして射精に次ぐ射精。

これはセックスでない・・・

只の搾精行為だった。

余りにも無慈悲なピストンと締め付けに、アイルの意識は飛び、最後の精がマリーの膣内に吐き出される。
マリーは気を失ったアイルから身体を上げると、萎えた巨大竿が敗北した事を認めて縮こまっていたのだった。


萎縮してゆくアイル自身は、おおむね元々の彼自身と近いサイズに戻っていた。
しかし今日一日で、人並の自慰行為か定期的な性交渉を行う男性ならば、数ヶ月単位に相当する経験値。

「あらあら…。」
「まあまあ…。」

感嘆の声を漏らすユリアとネリースが目にした慎ましい成長…。
以前は湯浴みで包皮を剥こうとしたり、手悪戯で屹立を促せば、亀頭に癒着した包皮が突っ張り痛みを訴える程。
年齢を考慮しても重度の包茎と呼べる代物であった。

かつて完全な先窄まりだったそれが、今では亀頭が包皮を内側から持ち上げ、先端部では恥ずかしげに薄紫の輝きが確認出来る。
完全露出は程遠いが、勃起させればそれなり、背伸びした姿が期待出来そうだ。

そんな成長途上のアイル自身に、ユリアとネリースが頬を綻ばせでいた。

だがしかし、そんな微笑ましい空気なぞ、全く読まない女が同席している事を忘れてはいけない。

「ふむ。」

マリーは無造作にアイル自身の包皮中程を摘み、根元へ引っ張り『にょきっ』と小気味よく亀頭を完全露出、具体的には剥いて見せた。

「ちょちょちょ?そんな乱暴なっ!」
「貴女にはワビサビの心がなくって?」

マリーは約二名の抗議を無視、賛否は出さずケツ丸出しの約一名は忘却の彼方、濡らした手拭いで亀頭を清める。
そして一旦は皮を被せて外部を清め、次に乾いた手拭いで丁寧に湿気を取り、またまた皮を剥いて亀頭も同様にする。

「お二方、黙らっしゃい、御前にありますぞ?」

アイルの安眠を妨げぬ程度、マリーがやんわりと叱責を飛ばす。
彼女は口調こそ身分をわきまえていたが、双眸には厳しい眼光を宿していた。

そしてマリーはアイルに手慰みを施し、被り加減や剥け加減を確かめる。

「性的兆候のゆるやかな成長、包茎こそが美しい男性器、確かにそれも一理ありましょう。」

昼は淑女にして夜は娼婦の約二名が慎み深く沈黙を保つ。

「しかしそれは転じて歪んだ母性的欲求と、あくまで芸術的偶像の中にある発想なのです。」

昼は騎士にして夜は芸人の約一名がケツ丸出しで沈黙を保つ。

「肉体精神両方の衛生面、何より現実的に後々の性生活と、男性器の成長を鑑みるならば、今この時期こそなのです。」

そんな中でマリーは淡々と語る。

「青少年六割包茎などという曖昧な多数決、愚の骨頂、男は一皮剥けてこそ、男なのです。」

マリーはアイルの亀頭のくびれ辺りに、余った包皮をたぐり寄せながら、説法を締めくくった。

(うおぉおおお…!)

※本人らは気にしないつもりだった青少年六割、彼らの激しい非難ないし絶望的な落胆の嘆き。
対して青少年四割に含まれながら女性とのおつき合い恵まれぬ、不遇な立場からの喝采…。

…が、あったかも知れない…。

「それはそれとしてネリース殿、今後の見繕いには性経験の浅い者や、少なかれ生娘も含まれているでしょう?」

ネリースは妹弟子に、こくこくと慎ましやかに無言で頷く。
彼女の内心は実際ギクリと、性的な事よりも政的な意味を含め、自分の娘を起用せんという意図を見抜かれたかと一瞬焦りかけた。

「現状ではそこのケツ丸出…いやソニア殿の様な犠牲者を出す事となりましょう。」
「そうよねぇ…事と次第によっては…公子様が恥を晒す事態にもなりかねないわねぇ…?」

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