ユリアナ姫の大冒険 9
手を伸ばした瞬間・・・
それは勢い良くユリアナに跳びかかり、美しい胸のピンクの乳首に噛み付いた。
「いやぁっ?!」
ユリアナは掴んで引っ張るが、それぐらいでは取れない。
これは『セクスワーム』と呼ばれるこの森だけで進化したワーム種の一つで、『ミルクワーム』と呼ばれるものだ。
男根に見えるのが頭で、尿道に見えるのが口だ。
その口で動物の乳首に吸い付くが、それは食事の為ではない。
ミルクワームは口の中に卵管が存在し、その卵管を乳首に差し入れて産卵する習性があった。
卵管は乳首の中に侵入すると、乳腺に産卵していくのだ。
故にミルクワームと呼ばれている訳だ。
「いやああぁぁっっ!!・・・これ何よぉぉっっ!!」
ミルクワームはオスやメス、どんな動物も関係なく産卵する。
ユリアナに吸い付いたそれも、卵管をねじ込み産卵をしていく。
同時に分泌物を乳房の中に放出するのだが、その分泌物の作用がこの森が淫魔の森と呼ばれる所以のものである。
「ああん・・・おっぱいが熱いっ・・・」
胸が熱くてたまらないのだ。
未知の快楽に戸惑うばかりだ。
のたうちまわるユリアナに、今度はお尻の穴に細い触手が入り込んでくる。
今度は腸内の糞を食うアナル・ワームがユリアナを襲う。
「今度は何なのよ」
ユリアナはひっつかまえて抜こうとするが、胸が気になってそれど頃ではない。
ワームに絡まれてるユリアナに近づく人影がいた。
「思ってたよりも近くにいたじゃねえか」
それは餓鬼の軍団の男たちだ。
ヴォニータの命令でユリアナを追ってきたのだ。
それに気づいたユリアナは声を上げる。
「貴方たち見てないで助けなさいよ。女の子が困ってたら助けるのが男でしょ」
普通なら悲鳴を上げるか懇願するかだが、ユリアナは男たちに助けよと命じたのだ。
これには男たちもビックリだった。
「おいおい、もう少し頼み方ってもんがあるだろ。見ず知らずのアンタを助ける義理があるのかい」
「義理とか錐とか関係ないじゃない。困ってる人がいたら助けなさいってママに教わらなかったの。とにかく早く助けなさい」
男たちはあきれるがユリアナは気にせずわめきたてる。
普通の女なら泣き喚いたりするが、この目の前にいる少女は肝が据わってるようだ。
男たちはどうしたものかと顔を見合わせるが、リーダー格の男がユリアナを助けに向った。
男は背は低かったががっしりとした筋肉をしており腕も丸太のように太い。
首は短い猪首で、横から見るとほとんど無いように見える。
顔は団子鼻に酷い疱瘡だらけの顔、異相としか言いようが無かった。
男は黙ってユリアナに取り付いたセクスワームを取り除いた。
「ひゃん」
ワームを抜かれるたびに妙な声をだしてしまうが、ユリアナは間一髪の所を助けられた。
「はぁ、はぁ、はぁ、助けてくれてありがとう。何かお礼をしないといけないわね」
ユリアナは息絶え絶えながら礼を言う。
男の異相など気にしてないようだ。
「ふむ、お礼か……ならば体で返してもらおうか」
そう言って勃起したペニスを取り出す。
「なにこれ」
ユリアナは男のペニスを見て目を丸くする。
それはユリアナ自身の腕よりも太く硬く雄雄しいものだ。
「男のものを見るのは初めてか、ひらたく言えば男の性器だ。これをそなたの女淫に入れるのだ」
「これを中に入れるの」
そう言われてもユリアナは違和感を感じなかった。
普通ならとても入るものではないと拒否するが、ユリアナはまったく拒絶感が無かった。
むしろ普通のことと感じていた。