PiPi's World 投稿小説

ユリアナ姫の大冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 2
 4
の最後へ

ユリアナ姫の大冒険 4

こんな有様だから、子供一人授かれただけでも幸運だったのかもしれない。
現在そのジョルジュは29歳。
可愛らしい少年は成長してイケメン優男になっている。
夫としての威厳は皆無だが、とても優しく家庭的。
現在ユーリアの不満は3度程営みをすると立たなくなる程弱い夫の精力のみである。

ただそれが、淫らな身体のユーリアには耐えられない事であったが、浮気はできないわ夫を替える訳にいかないわで、侍女に張り型で処理する他なかったのだった。

そんなユーリアはそのまま色んな事で悶々としながら政務を終え、自室に帰る。
そこには先に夫のジョルジュも帰っていた。

彼も最近はおろおろしているが、その原因の全ては娘のユリアナの事だ。
相当な親バカで娘に甘い父親だ。
しかも間違いなく、妻より娘の方を深く愛している。

それはそれでユーリアも構わないのだが、夫のは度が過ぎていると思う事もある。

「どうしよう・・・ユリアナがもし襲われて淫らな事をされたら・・・僕は生きていけないかもしれない・・・」

泣きそうになってる夫に、何時もは慰めてるユーリアもだんだん呆れてきていた。

我が娘ながら、乳と尻だけは母親に似て十二分に成長し過ぎてる娘だ。
街から出て襲われてゲームオーバーした自分にそっくりな訳だ。
ジョルジュの心配は当然と言うか、そうなる気はユーリアもするのだが・・・
ちょっと夫の狼狽えぶりは正直ウザくなっていた。

「そうなる前に貴方がユリアナを女にしてあげればどう?!」
「ちょ?!、そっ!、そんな事っ!!」

否定しながら満更でも無い。
娘が好き過ぎる困った父親だ。
娘が生まれてからこうで、最近更にひどくなってる気もする。
それもユーリアとの次の子が生まれない要因の1つかもしれないぐらいだ。
何せまだ29歳のジョルジュがここ近年、勃起力が落ちているのだ。
年齢を考えると精神的なもの以外ありえない。

まぁ、ユーリアの淫らな娼婦の身体はジョルジュ好みでない自覚はあるので仕方ないが、これではユーリアの方が欲求不満でおかしくなりそうだった。

いっそ娘抱かせたら治るかも・・・
とか、思わなくはない。

「まあ、今は気にしても仕方ないことよね。午後は謁見があったかしら?そろそろ準備をしないとね」

そう言うとユーリアはガウェインを引き連れ足速に執務室を出て行った。
その様子を深く礼をしながら見送ったリアーナは軽くため息を吐いて言った。

「ユリアナ姫、もう出てきても大丈夫ですよ」

すると執務室の外のバルコニーの影から一人の人影がヌッと出て来た。

「えー!なんでいるのバレちゃったの?お母さまが来るずっと前から居たのに」

バルコニーから出て来た者は父に似た金色の髪を腰まで流し、母に似た蒼い瞳は母とは違い俗世の波に揉まれてない純粋な瞳をしていた。
純白のドレスを着て背筋をすらっと伸ばしたその姿はどこか気品に満ち溢れていた。
彼女はユリアナ姫、悩みの尽きない女王ユーリアの悩みの種であった。


私もガウェインもはじめから気付いてましたよ。気配を隠してなければバレバレです。あの場で気付いてなかったのは女王陛下だけでしょう
全く、お痛も盗み聴きもいけませんよ」

「もう、それにしても聞いたわよ。裏から色々手を回してるそうじゃない?
私は、この国の伝統に則って旅をしたいのに!」

「それらは全て親の愛故です。ご容赦を」

プンプンと怒るユリアナ姫とは対称にリアーナは淡々とした表情で答えた。

「私だって私なりにどのように冒険者をするか考えてますわ。もう子供じゃないんですもの自己の責任に置いて伝統を全うしたいですのに……」

「ほう、姫にはどのようなプランがあるのですかな?」

少しおどけた表情でリアーナは問うた。

「えー、教えませんわ」


イタズラをする幼子のように顔を破顔させユリアナは黙秘をしたが、次の瞬間リアーナの凍てつくような眼差しを受け態度を180度反転させた。

「ふむふむ、まあみみっちいですがまあまあな案ではありますね。まあまあですが悪くは無いですよユリアナ姫!
このリアーナ、胸のつかえが少しだけ楽になった気分です。まあ、まあまあな案ではありますが……」

「なによ、まあまあって三回も言うことないじゃない」

リアーナはふくれっ面で拗ねているユリアナ姫の評価を改めた。目の前の少女は彼女なりに真剣に掟に向き合い事を成そうとしているのだ。
リアーナは目の前の少女に目頭があつくなりながらも現実的な視点で考えた。

まあ、ガウェインじゃありませんが掟のせいで正嫡が絶えたら意味がありませんしね。私達は私達なりに彼女をサポートしなければなりませんね。

こうして、大人たちの心配を他所に月日だけが流れ、とうとうユリアナ姫の旅たちの日が来てしまった。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す